令和5年度 春期 午前 問56
サービスマネジメント
サービスレベル目標に関する問題
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,組織は,サービスレベル目標に照らしたパフォーマンスを監視し,レビューし,顧客に報告しなければならない。レビューをいつ行うかについて,この規格はどのように規定しているか。
- アSLA に大きな変更があったときに実施する。
- イあらかじめ定めた間隔で実施する。
- ウ間隔を定めず,必要に応じて実施する。
- エサービス目標の未達成が続いたときに実施する。
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✓ これが正解イあらかじめ定めた間隔で実施する。
解説
決めた間隔で必ず見る、が規格の定めです。
設問は、サービスレベル目標に照らしたパフォーマンスのレビューをいつ行うかについて、規格がどのように規定しているかを問うています。四つの選択肢は、いつやるかの決め方を四通り並べたものだと見ると整理できます。規格が置いているのは、あらかじめ定めた間隔で実施する、という形です。何かが起きたときにだけ見る決め方では、何も起きなければ誰も見ないままになります。少しずつ悪くなっていく傾向は、事故として表に出るまで気づけません。決めた間隔で見るからこそ、達成できていた期間も含めた動きが読め、顧客への報告も定期的に成り立ちます。なお、間隔の長さそのものを規格が決めるわけではなく、組織が決めてかまいません。求められているのは、その長さを先に決めておくことのほうだ、と読むのが決め手です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アSLA に大きな変更があったときに実施す…:取り決めの内容が大きく変わった折に見る、という形です。実務としては確かに行いますが、引き金が出来事の側にあるため、何も変更がない期間はまったく確認されないことになります。
- ウ間隔を定めず,必要に応じて実施する。:周期を決めずに、その都度必要と感じたら実施する、という形です。長さを組織に委ねる話ではなく決めないことそのものを述べているので、先に決めておくという要求から外れます。
- エサービス目標の未達成が続いたときに実施す…:目標に届かない状態が続いた後で腰を上げる、という形です。悪化が表面に出てからの後追いとなり、傾向をつかんで手を打つという目的には間に合いません。
この問題の用語
- サービスレベル目標提供する側が約束する、測ることのできるサービスの水準です。方針や漠然とした期待とは違い、数値で達成を確かめられます。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問60:ユーザ受入テストに関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前 問55:サービス可用性に関する問題(SLA)
- 令和6年度 秋期 午前 問56:継続的改善に関する記述(サービスマネジメントシステム)
- 令和6年度 春期 午前 問56:サービスレベル管理の活動(サービスレベル目標)
- 令和4年度 秋期 午前 問55:問題管理の目的(サービスレベル目標)
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