令和5年度 秋期 午前 問57
サービスマネジメント
フルバックアップに関する問題
フルバックアップ方式と差分バックアップ方式とを用いた運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア障害からの復旧時に差分バックアップのデータだけ処理すればよいので,フルバックアップ方式に比べ,差分バックアップ方式は復旧時間が短い。
- イフルバックアップのデータで復元した後に,差分バックアップのデータを反映させて復旧する。
- ウフルバックアップ方式と差分バックアップ方式とを併用して運用することはできない。
- エフルバックアップ方式に比べ,差分バックアップ方式はバックアップに要する時間が長い。
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✓ これが正解イフルバックアップのデータで復元した後に,差分バックアップのデータを反映させて復旧する。
解説
フルバックアップを戻してから差分を重ねます。
設問は、フルバックアップ方式と差分バックアップ方式とを用いた運用に関する適切な記述を選ばせています。差分は直近のフルバックアップ以降に変わった分をまとめて取るものなので、土台となるフルがなければ元に戻せません。ここから軸が二つ出ます。一つは、その記述が差分だけで話を完結させていないかという点です。もう一つは、速い遅いという話が取得のときのことなのか、復旧のときのことなのかという点です。取る量が少ないほど取得の作業は軽くなり、そのぶん戻す作業は重くなるという釣り合いの関係になっています。正解は、フルバックアップのデータで復元した後に、差分バックアップのデータを反映させて復旧するという記述です。必要な媒体は土台のフルが1本と最新の差分が1本で、週末にフルを取り、平日は差分を取るといった運用が典型です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア障害からの復旧時に差分バックアップのデー…:復旧の際に差分のデータだけを処理すればよいという前提そのものが成り立ちません。土台がなければ元に戻せないうえ、実際に戻す時間もフルだけの運用のほうが短く済みます。
- ウフルバックアップ方式と差分バックアップ方…:二つの方式を併用できないという記述ですが、差分はもともとフルがあって初めて成り立つ取り方です。組み合わせることが前提であり、片方だけでは運用として成立しません。
- エフルバックアップ方式に比べ,差分バックア…:取得に要する時間が長いという記述は向きが逆です。取るのは変わった分だけなので、取得は速く容量も小さく済み、その代わりに戻すときの手順が一段増えます。
この問題の用語
- フルバックアップ対象のデータを毎回まるごと保存する方式。1回にかかる時間は長くなりますが、復元はその1本だけで済みます。
- 差分バックアップ前回のフルバックアップ以降に変わった分だけを取る方法です。毎日行えば、フルバックアップの間の日でも前日の状態まで戻せます。
- 復旧壊れたり失われたりしたデータやシステムを、元の状態に戻すことです。どの時点まで戻せるかは、バックアップの取り方で決まります。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 秋期 午前 問61:BCPの説明(復旧)
- 令和3年度 秋期 午前 問55:フルバックアップに関する問題(差分バックアップ)
- 令和3年度 春期 午前 問57:フルバックアップに関する問題(フルバックアップ)
- 平成29年度 秋期 午前 問56:差分バックアップに関する問題(差分バックアップ)
- 平成26年度 秋期 午前 問57(フルバックアップ)
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