平成21年度 春期 午前 問57
サービスマネジメント
リポジトリを構築する理由
ソフトウェア開発・保守工程において,リポジトリを構築する理由はどれか。
- ア各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発・保守時の作業ミスを防止することができる。
- イ各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
- ウ各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語を統一することができる。
- エ各工程での発生不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
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✓ これが正解ウ各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語を統一することができる。
解説
各工程の成果物を一元管理し用語を統一する効果があります。
この設問は、ソフトウェアの開発・保守工程においてリポジトリを構築する理由を、四つの記述から選ばせています。ですから、選び方の軸は、その効果が、成果物やそこで扱う用語の一元管理に関わる話なのか、それとも作業手順そのものの定義、進捗の管理、不良発生の記録といった別の管理領域の話なのか、という一点で見分けます。求められているのは、各工程で生み出される成果物を一か所に集めて保管し、参照や更新の窓口を統一することで、開発と保守の作業を効率化し、そこで用いる用語も同じ意味で共有できるようにするという働きです。したがって、各工程での成果物を一元管理することによって開発・保守作業の効率が良くなり、用語を統一することができると述べているものが、この道具の効果と合います。他の三つは、作業手順そのものを定義する側の話、作業予定と実績を関連付けて進捗を管理する側の話、発生した不良を記録して品質分析する側の話に対応し、成果物と用語の一元管理という本来の役目とは扱う領域が違います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア各工程での作業手順を定義することが容易に…:各工程での作業手順を定義することが容易になり、作業ミスを防止することができると述べています。手順そのものの定義は標準や手順書の役目に近い話で、成果物と用語を集約する仕組みの効果とは、扱う対象が違います。
- イ各工程での作業予定と実績を関連付けて管理…:各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり、作業の進捗管理が容易になると述べています。予定と実績の紐付けは進捗管理の道具の役目に近い話で、成果物と用語を一か所に集める仕組みとは扱う情報の型が違います。
- エ各工程での発生不良を管理することが可能に…:各工程での発生不良を管理することが可能になり、ソフトウェアの品質分析が容易になると述べています。不良の記録と分析は障害管理や品質管理の道具に寄った話で、成果物と用語の一元管理という効果とは、扱う情報の側面が違います。
この問題の用語
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成21年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57
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