平成26年度 秋期 午前 問52
プロジェクトマネジメント
構成管理の対象項目
ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目として,適切なものはどれか。
- ア開発作業の進捗状況
- イ成果物に対するレビューの実施結果
- ウプログラムのバージョン
- エプロジェクト組織の編成
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✓ これが正解ウプログラムのバージョン
解説
構成管理が扱うのは版が付くものです。
設問は、ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目として適切なものを選ばせています。切り分ける軸は一つで、それは物か様子かです。構成管理が扱うのは成果物そのものと、そのバージョン、つまり今どれが正しいものなのかという情報です。作業がどこまで進んだか、何件の指摘が出たか、誰がどの役に就いているかといった様子や活動の記録は、成果物ではありません。ですから、プログラムのバージョンが当てはまります。この管理が答える問いを言葉にすると、いま正しいのはどれか、いつ誰がなぜ変えたか、の二つになります。管理する単位を構成品目と呼び、プログラム、設計書、仕様書、試験用のデータ、組み立ての手順など、版が付いて置き換わっていくものがこれに当たります。行うことは四つです。何を管理の単位とするか決めて名前と版を与えること、変更を申し出て承認を得てから反映すること、いつどの版になったかを記録に残すこと、記録と現物が合っているかを確かめることです。この四つがそろうので、過去のどの時点の状態にも戻せます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア開発作業の進捗状況:開発作業がどこまで進んだかという情報は、日々移り変わっていく様子であり、版を付けて置き換えていくものではありません。進み具合を追う別の管理が受け持つ領分です。
- イ成果物に対するレビューの実施結果:成果物を見て指摘した結果は、品質に関する記録として積み上げていくものです。古い版を新しい版で置き換えるという扱いをしませんので、管理の単位としては別に扱われます。
- エプロジェクト組織の編成:誰がどの役に就くかという体制は、人の配置の話です。成果物ではありませんから、版を付けて過去の状態に戻すという管理の仕方が、そもそも当てはまりません。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52
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