平成26年度 春期 午前 問55
サービスマネジメント
ワークアラウンドに関する問題
IT サービスマネジメントにおける回避策(ワークアラウンド)の説明として,適切なものはどれか。
- アインシデント対応手順として採られる,サービスへの影響を低減又は除去する方法のこと
- イ検出したイベントを情報,警告又は例外のカテゴリに分類すること
- ウ特定の期間に発生したインシデントや問題に対して,影響を受けた人数,停止時間の長さなどを考慮に入れて事業への影響を分析すること
- エ特定のサービス又は作業負荷をピーク時間外の時間帯に移動させて,作業負荷の平準化を図ること
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✓ これが正解アインシデント対応手順として採られる,サービスへの影響を低減又は除去する方法のこと
解説
原因は残したまま、影響だけを先に減らす手です。
設問は、IT サービスマネジメントにおける回避策、すなわちワークアラウンドの説明として適切なものを選ばせています。四つの肢は、どれもサービスマネジメントの中で実際に行われることを正しく述べています。ですから、言っていることが正しいかどうかで選ぼうとすると一つも落ちません。効く見方は二つです。いま起きている出来事に向けた手であるか、そして影響を減らす手であるか。適切な肢は、インシデント対応手順として採られる、サービスへの影響を低減又は除去する方法のこと、というものです。障害が起きていて、原因の究明と根本的な修正には時間が掛かる。その間、別の手順を採ったり予備の系に切り替えたりして、使う人への影響だけを先に小さくする。これが回避策です。原因は残ったままですから、後から根本原因を潰す仕事が別に必要です。インシデント管理と問題管理が分けてあるのは、この線を引くためです。残る三つは、起きたイベントを仕分けること、痛みの大きさを測ること、平常時の負荷を整えることを述べており、どれも目の前の影響を今すぐ小さくする手ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ検出したイベントを情報,警告又は例外のカ…:検出したイベントを、情報、警告、例外に仕分けているだけの段階です。障害と呼べるかどうかもまだ決まっていないので、影響を減らす手にはなっていません。
- ウ特定の期間に発生したインシデントや問題に…:影響を受けた人数や停止時間の長さから、事業への痛みの大きさを測る作業です。測ることと減らすことは別ですから、いま出ている影響は一つも小さくなりません。
- エ特定のサービス又は作業負荷をピーク時間外…:混み合う時間帯を避けて負荷を平らにする、平常時の設計の工夫です。障害が起きたときの手当てではないので、対応手順として採られるものではありません。
この問題の用語
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問55
同じ用語が出る問題
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