平成23年度 秋期 午前 問75
企業活動
経営会議で来期の景気動向を議論したところ,景気は悪化する,横ばいである,好転するという三つの意見に完全に分かれてしまった。来期の投資計画について,積極的投資,継続的投資,消極的投資のいずれかに決定しなければならない。表の予想利益については意見が一致した。意思決定に関する記述のうち,適切なものはどれか。
┌──────────────────────┬──────────────────────────┐ │ 予想利益(万円) │ 景気動向 │ │ ├────────┬────────┬────────┤ │ │ 悪化 │ 横ばい │ 好転 │ ├──────────┬───────────┼────────┼────────┼────────┤ │ │ 積極的投資│ 50 │ 150 │ 500 │ │ 投資計画 ├───────────┼────────┼────────┼────────┤ │ │ 継続的投資│ 100 │ 200 │ 300 │ │ ├───────────┼────────┼────────┼────────┤ │ │ 消極的投資│ 400 │ 250 │ 200 │ └──────────┴───────────┴────────┴────────┴────────┘
- ア混合戦略に基づく最適意思決定は,積極的投資と消極的投資である。
- イ純粋戦略に基づく最適意思決定は,積極的投資である。
- ウマクシマックス原理に基づく最適意思決定は,継続的投資である。
- エマクシミン原理に基づく最適意思決定は,消極的投資である。
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✓ これが正解エマクシミン原理に基づく最適意思決定は,消極的投資である。
解説
各案の最悪を並べ、その中の最大を選ぶ考え方です。
マクシミン原理は、名前がそのまま手順になっています。各案について最小の値、つまり最悪の場合を拾い出し、その中で最も大きいものを選ぶ、という決め方です。最悪に備える悲観的な構え、と言い換えてもよいでしょう。表から各案の最悪を拾います。積極的投資は景気が悪化したときの50万円、継続的投資は同じく悪化したときの100万円、消極的投資は好転したときの200万円です。消極的投資だけは好転が最悪になる形で、上から下へ読むだけでは取り違えます。三つを比べると最大は200万円ですから、この原理での最適は消極的投資となります。設問はここを問うています。表を使う問題では、先に各案の最悪と最良を一度だけ書き出しておくのが得策です。九つの数値を何度も見返さずに済み、どの原理を問われても同じ下書きから答えられます。確率が示されていれば期待値で決められますが、この問題では景気動向の確からしさが与えられていません。だからこそ、期待値ではなく原理の名前を問う形になっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア混合戦略に基づく最適意思決定は,積極的投…:複数の案を確率的に混ぜて採るという決め方に基づく記述です。ところが設問は投資計画をいずれか一つに決定しなければならないと述べており、二つを同時に採る余地がありません。
- イ純粋戦略に基づく最適意思決定は,積極的投…:一つの案に決め打ちするという記述ですが、どの原理で決めたのかが示されていません。悲観的に構えれば別の案が選ばれるため、これだけでは答えが一つに定まりません。
- ウマクシマックス原理に基づく最適意思決定は…:マクシマックス原理は、最良の場合どうしを比べる楽観的な決め方です。表の最良は順に500万円、300万円、400万円で、最大の500万円を出すのは積極的投資であり、継続的投資ではありません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75
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