平成22年度 秋期 午前 問65
経営戦略
在庫管理に関する問題
サプライチェーンマネジメントの改善指標となるものはどれか。
- ア残業時間の減少率
- イ販売単価下落の防止率
- ウ不良在庫の減少率
- エ優良顧客数の増加率
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✓ これが正解ウ不良在庫の減少率
解説
鎖の歪みは在庫に出るので在庫が物差しです。
四つはどれも経営にとって良い数字ですから、望ましいかどうかでは選べません。判定の軸は、その数字がどの活動を測っているのかという一点です。設問が聞いているのは、原材料の調達から生産、物流を経て最終の顧客に届くまでを一本の鎖としてつなぎ、全体で最も良い形にするサプライチェーンマネジメントですから、モノの流れを測っている数字が正解になります。正解は不良在庫の減少率です。鎖のつなぎ方がうまくいかないと、その歪みは必ず在庫として現れます。売れないのに作った、作りすぎた、置き場所を間違えた、どれも滞留したモノの山になるからです。ですから在庫管理の数字が、鎖がうまくつながったかどうかの最も素直な物差しになります。同じ面を測るものとして、在庫回転率、欠品率、調達から納品までに要する日数、納期を守れた割合なども使われます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア残業時間の減少率:働き方や人の配置を測る数字で、どのような改善に取り組んでも下がりうるものです。仕事の流れが良くなった結果として動くことはありますが、モノの流れそのものを測っている数字ではありません。
- イ販売単価下落の防止率:値引きをどれだけ抑えられたかという、価格の決め方と稼ぐ力を測る数字です。滞留した品が減れば値引きも減りますが、結果として連動することと、その活動を測っていることとは別です。
- エ優良顧客数の増加率:お得意さまをどれだけ増やせたかという、顧客との関係を深める取り組みの数字です。これは顧客関係管理の側の指標で、モノの流れそのものを測っている数字ではありません。
この問題の用語
- サプライチェーン原材料から製造、販売、顧客に届くまでつながった一連の流れです。全体を見渡して管理すると、在庫の削減や納期の短縮につながります。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65
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