令和8年度 北海道 午後 問60
医薬品の適正使用・安全対策
アセトアミノフェンに関する問題
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中の、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な使用上の注意に関する成分との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
| 基礎疾患等 | 主な使用上の注意に関する成分 | |
|---|---|---|
| a | 甲状腺機能障害 | アスピリン |
| b | 糖尿病 | グリチルリチン酸二カリウム |
| c | 肝臓病 | アセトアミノフェン |
| d | 胃・十二指腸潰瘍 | サリチルアミド |
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
答えと解説を見る
✓ これが正解4(c、d)
解説
cとdが正しい。甲状腺・糖尿病はアドレナリン作動成分の注意
手引き第5章の添付文書の相談すること(次の診断を受けた人)の範囲で判断します。基礎疾患と、その疾患を悪化させるおそれのある成分の組み合わせです。
aは誤りです。甲状腺機能障害の診断を受けた人が相談することとされるのは、マオウやメチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分で、甲状腺機能亢進症の主症状である交感神経系の緊張などを増強するおそれがあるためです。アスピリンではありません。bも誤りです。糖尿病の診断を受けた人が相談することとされるのも、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させるアドレナリン作動成分です。グリチルリチン酸二カリウムは、偽アルドステロン症を起こすおそれから、高血圧、心臓病、腎臓病の人などで注意が必要な成分です。cは正しく、アセトアミノフェンは肝臓病の診断を受けた人で、肝機能障害を悪化させるおそれがあるため相談することとされています。dも正しく、サリチルアミドなどの解熱鎮痛成分は、胃・十二指腸潰瘍を悪化させるおそれがあるため、その診断を受けた人は相談することとされています。
したがって、cとdを選ぶ組み合わせが正解です。甲状腺と糖尿病はアドレナリン作動成分、肝臓病と胃・十二指腸潰瘍は解熱鎮痛成分、グリチルリチン酸は高血圧・心臓病・腎臓病、と疾患ごとにまとめて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):aとbを選ぶ組み合わせですが、aとbが合いません。甲状腺機能障害で相談となるのはアドレナリン作動成分で、アスピリンではないため誤りです。糖尿病で注意が必要なのは血糖を上げる成分で、グリチルリチン酸二カリウムではないので誤りです。選ぶべきcとdが入っていない点も違います。
- 2(a、c):aとcを選ぶ組み合わせですが、aが合いません。甲状腺機能障害で相談となるのはアドレナリン作動成分で、アスピリンではないため誤りです。選ぶべきdが入っていない点も違います。
- 3(b、d):bとdを選ぶ組み合わせですが、bが合いません。糖尿病で注意が必要なのは血糖を上げる成分で、グリチルリチン酸二カリウムではないので誤りです。選ぶべきcが入っていない点も違います。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問60(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)