令和7年度 北海道 午後 問60
医薬品の適正使用・安全対策
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な成分の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
基礎疾患等 主な成分
- 1甲状腺疾患 ― ポビドンヨード
- 2腎臓病 ― プソイドエフェドリン塩酸塩
- 3糖尿病 ― グリチルリチン酸二カリウム
- 4緑内障 ― ジフェンヒドラミン塩酸塩
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✓ これが正解3糖尿病 ― グリチルリチン酸二カリウム
解説
グリチルリチン酸二カリウムは糖尿病との対応でないので誤りです。
添付文書の相談することの項目で、次の診断を受けた人として記載される基礎疾患と成分の対応は、手引きの第5章と別表で扱われます。成分の作用から、どの疾患に影響するかを考えて判断します。
誤っているのは、糖尿病とグリチルリチン酸二カリウムの組み合わせです。グリチルリチン酸二カリウムなどのグリチルリチン酸を含む成分は、大量に使用するとナトリウムの貯留やカリウムの排泄促進が起こり、むくみなどの症状が現れて、高血圧、心臓病、腎臓病を悪化させるおそれがあります。糖尿病の診断を受けた人について相談することとされるのは、メチルエフェドリン塩酸塩やプソイドエフェドリン塩酸塩、マオウなど、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用がある成分です。
ほかの組み合わせは正しい対応です。ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分は、ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、甲状腺疾患の治療に影響を及ぼすおそれがあります。プソイドエフェドリン塩酸塩は、腎臓病の人では腎臓での排泄が円滑に行われず、副作用が現れやすくなるおそれがあります。ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用によって房水の排出が抑えられ、眼圧が上がって緑内障を悪化させるおそれがあります。
グリチルリチン酸はむくみ・血圧、エフェドリン類は血糖、と作用の向きで疾患を結びつけて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1甲状腺疾患 ― ポビドンヨード:うがい薬などに入るヨウ素の消毒成分は、使うと体に取り込まれる量が増え、甲状腺の病気の治療を乱しかねません。対応は合っており、誤りではありません。
- 2腎臓病 ― プソイドエフェドリン塩酸塩:腎臓病の人がプソイドエフェドリン塩酸塩を使うと、腎臓からの排泄がうまく進まず副作用が出やすくなるため、相談するよう記載されます。正しい対応です。
- 4緑内障 ― ジフェンヒドラミン塩酸塩:ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗コリン作用で目の中の房水が出にくくなり、眼圧が上がるおそれがあるため、緑内障の人に相談を促します。正しい対応です。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問60(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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