令和6年度 北海道 午前 問36
主な医薬品とその作用
パンテチンに関する問題
ある店舗販売業の店舗で販売している2種類の高コレステロール改善薬の配合成分(一部改変)は、以下のとおりである。
高コレステロール改善薬A
| 6カプセル中 | |
|---|---|
| パンテチン | 375mg |
| 大豆油不けん化物 | 600mg |
| トコフェロール酢酸エステル | 100mg |
高コレステロール改善薬B
| 2カプセル中 | |
|---|---|
| リボフラビン酪酸エステル | 60mg |
この2種類の高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 高コレステロール改善薬Aは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑えたり、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害を緩和する作用がある。
b 高コレステロール改善薬Aは、悪心や胃部不快感等の副作用が現れることがある。
c 高コレステロール改善薬Bを服用すると尿が黄色くなることがあるので、その場合はすぐに使用を中止する必要がある。
d 高コレステロール改善薬は、一般に痩身効果を目的とする医薬品でもある。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、c)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
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✓ これが正解1(a、b)
解説
aとbが正しく、cは中止の必要がない点、dは痩身目的でない点で誤り。
手引きの第3章、高コレステロール改善薬の知識で判断します。高コレステロール改善薬は、血中コレステロール値の改善を促進し、それに伴う末梢血行障害の緩和などを目的とする医薬品です。
aは正しい記述です。改善薬Aに含まれる大豆油不けん化物(ソイステロール)は腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあり、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として用いられます。パンテチンはLDLなどの異化排泄を促進し、HDLの産生を高める作用があるとされます。bも正しい記述です。高コレステロール改善薬の副作用として、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の症状が現れることがあります。cは誤りです。改善薬Bのリボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2)を摂取すると尿が黄色くなることがありますが、使用を中止する必要はありません。dも誤りです。高コレステロール改善薬は、結果的に生活習慣病の予防につながるものであり、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではありません。
したがって、aとbの組み合わせが正解です。ビタミンB2の黄色い尿は心配のない変化、と覚えておくと、使用中止を求める記述を見抜けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2(a、c):aは正しいものの、cの判定が食い違います。リボフラビン酪酸エステルを飲むと尿が黄色くなることがありますが、これは成分による色の変化で、使用を中止する必要はないとされています。
- 3(b、c):bは正しいものの、cの判定が食い違います。ビタミンB2による尿の黄色は心配のいらない変化とされ、すぐに使用をやめる必要があるとするcは誤りです。
- 4(b、d):bは正しいものの、dの判定が食い違います。高コレステロール改善薬はコレステロール値の改善を促すもので、腹囲を減らすなどのやせる効果を目的とした医薬品ではありません。
- 5(c、d):cもdも誤りの記述です。尿が黄色くなっても使用を中止する必要はなく、高コレステロール改善薬はやせることを目的とした医薬品でもないので、この組は成り立ちません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問36(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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