令和3年度 春期 午前Ⅱ 問16
経営管理システム
TOCの特徴
TOCの特徴はどれか。
- ア個々の工程を個別に最適化することによって,生産工程全体を最適化する。
- イ市場の需要が供給能力を下回っている場合に有効な理論である。
- ウスループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
- エ生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論である。
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✓ これが正解ウスループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
解説
TOCは、売上高から資材費を引いたスループットの増大を最も重視します。
TOC(Theory of Constraints:制約条件理論)は、生産工程全体の成果は、最も能力の低い工程、つまりボトルネックという制約によって決まるという考え方に立つ理論です。見分ける軸は、全体の成果をどの指標で測り、どこに改善の力を集中させるかです。TOC では、売上高から資材費を引いたスループットを、企業がお金を生み出す速さを表す指標として最も重視します。そのうえで、制約となっている工程を見つけ、その能力を最大限に生かし、ほかの工程をその工程のペースに合わせ、必要に応じて制約そのものの能力を高めていきます。制約以外の工程をいくら改善しても全体のスループットは増えないので、改善は制約に集中させます。全体はいちばん弱い工程で決まる、と押さえておくと見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア個々の工程を個別に最適化することによって…:個々の工程を個別に最適化しても、制約となっている工程の能力が変わらなければ、生産工程全体の成果は増えません。TOC は制約に着目して全体を最適化する考え方なので、記述はその反対です。
- イ市場の需要が供給能力を下回っている場合に…:TOC の出発点は、生産工程の中の制約が全体の出来高を抑えているという見方であり、需要に対して供給が追い付かない場面で特に効果を発揮します。需要が供給能力を下回る場合に有効な理論という記述は、特徴として合いません。
- エ生産プロセス改善のための総投資額を制約条…:TOC が制約条件と呼ぶのは、生産工程の中で全体の能力を抑えているボトルネックなどのことです。改善のための総投資額を制約条件として確立された理論ではなく、記述は制約の意味を取り違えています。
この問題の用語
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16
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