平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問22
経営・組織論
コーポレートガバナンスの説明
コーポレートガバナンスを説明したものはどれか。
- ア環境保全対策の費用対効果を定量的に測定して分析し,環境保全コストや環境保全効果などを公表すること
- イ企業が本来の営利活動とは別に,社会の一員として,社会をより良くするために応分の貢献をすること
- ウ経営管理が適切に行われているかどうかを監視し,企業活動の健全性を維持する仕組みのこと
- エ投資家やアナリストに対する広報活動として,企業の経営状況を正確かつ迅速に,そして継続的に公表すること
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✓ これが正解ウ経営管理が適切に行われているかどうかを監視し,企業活動の健全性を維持する仕組みのこと
解説
経営が適切か監視し、企業活動の健全性を保つ仕組みのことです。
コーポレートガバナンス(企業統治)は、経営者による経営が株主などの利害関係者の利益にかなう形で適切に行われているかを監視し、規律づける仕組みです。取締役会や監査役による監督、内部統制、情報開示などを通じて、不正や暴走を防ぎ、企業活動の健全性を保ちます。見分ける軸は、経営そのものを監視する仕組みかどうかです。環境保全の費用と効果の公表、社会への貢献、投資家への広報は、いずれも企業が外部に向けて行う活動であり、経営を監視する仕組みとは違います。ガバナンスは統治、つまり経営を見張って律する仕組み、と覚えておけば他の概念と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア環境保全対策の費用対効果を定量的に測定し…:環境保全対策の費用対効果を定量的に測って公表するのは、環境への取組みを会計の手法で数字にして示す活動です。経営が適切に行われているかを監視する仕組みではありません。
- イ企業が本来の営利活動とは別に,社会の一員…:本来の営利活動とは別に、社会の一員として社会をより良くするために貢献することは、CSR(企業の社会的責任)に関わる考え方です。経営を監視して健全性を保つ仕組みではありません。
- エ投資家やアナリストに対する広報活動として…:投資家やアナリストに向けて経営状況を正確、迅速、継続的に公表するのは、IR(投資家向け広報)の説明です。情報開示はガバナンスを支える要素の一つですが、広報活動そのものは監視の仕組みではありません。
この問題の用語
- コーポレートガバナンス誰のための経営かなどの視点で、企業活動を監督し監視する仕組みです。経営の透明性を確保することを目的にしています。
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- 企業活動会社が利益を上げるために行う、いろいろな取組みの全体です。製品やサービスを作って売るほか、人や資金の管理、研究開発なども含みます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成21年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問22
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問6:バリューチェーンの説明(企業活動)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問2:目標復旧時間となるもの(企業活動)
- 平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問19:エスクローサービスに関する問題(監視)
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