令和6年度 春期 午前Ⅱ 問1
経営・組織論
プライバシーやセキュリティ,知的財産権に関する信頼を確保しながら,ビジネスや社会課題の解決に有益なデータが国境を意識することなく自由に行き来する,国際的に自由なデータ流通の促進を目指すというコンセプトはどれか。
- アDFFT
- イESG
- ウGEIT
- エSCM
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✓ これが正解アDFFT
解説
信頼を確保しつつ国境を越えて自由にデータを流通させる構想はDFFTです。
見分ける軸は、信頼の確保と、国境を意識しないデータの自由な流通という二つの要素を併せもつ構想かどうかです。DFFTはData Free Flow with Trustの略で、信頼性のある自由なデータ流通と訳されます。プライバシーやセキュリティ、知的財産権の保護への信頼を確保しながら、ビジネスや社会課題の解決に役立つデータが国境を越えて自由に行き来できるようにすることを目指す、国際的な考え方です。日本政府が国際会議の場で提唱してきた経緯があります。ほかの選択肢は、投資の観点、企業のITの統治、供給の流れの管理を表す語で、データの国際流通とは主題が違います。略語の最後のTがTrust、つまり信頼を表すと覚えると、設問の説明と結び付けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イESG:ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を並べた語です。企業を評価する際に、財務情報以外のこれら三つの観点を考慮する投資の考え方などで使われ、データの流通を促す構想ではありません。
- ウGEIT:GEITはGovernance of Enterprise ITの略で、経営陣が企業のIT活用を方向付けて監視する、企業のITに関するガバナンスを指す語です。一つの組織の内側の統治の話であり、国際的なデータ流通の構想ではありません。
- エSCM:SCMはサプライチェーンマネジメントの略で、調達から製造、物流、販売までの供給の流れを、企業の枠を越えて最適化する管理手法です。モノの流れの管理であり、データの国際的な流通を目指す構想とは主題が違います。
この問題の用語
- SCM原材料の調達から生産、配送、販売までの流れを企業をまたいでまとめて管理するしくみです。在庫や納期の無駄を減らせます。
- プライバシー私生活や個人情報をみだりに知られない権利のこと。OECDのガイドラインが定める8原則が、各国の法律の土台になっています。
- 知的財産権発明や著作物、営業秘密など、人が生み出したものについての権利をまとめた呼び名。特許権や著作権が代表です。
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
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