平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問6
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
可用性管理プロセスで行う活動
サービスマネジメントシステムにおけるサービス継続及び可用性管理プロセスで行う活動はどれか。
- アインシデント及び問題の影響を識別し,これを最小限に抑える,又は回避するための手順を採用する。
- イサービス全体の可用性などの要求事項に対して,事業計画,サービスの要求事項,SLA及びリスクを考慮して,顧客及び利害関係者と合意する。
- ウサービスの容量・能力を監視し,サービスのパフォーマンスを調整して,さらに,十分な容量・能力を提供するための手順を明確にする。
- エ提供する個々のサービスを定義し,これに顧客と合意して,さらに,文書化する。
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✓ これが正解イサービス全体の可用性などの要求事項に対して,事業計画,サービスの要求事項,SLA及びリスクを考慮して,顧客及び利害関係者と合意する。
解説
可用性などの要求事項を顧客と合意するのがこのプロセスの活動です。
サービスマネジメントシステムのプロセスは、それぞれ扱う対象が分かれています。サービス継続及び可用性管理プロセスは、サービスを使える状態に保ち、止まっても決めた水準で続けるための要求事項を扱います。見分ける軸は、活動の対象が可用性や継続性なのか、それとも別の対象なのかです。サービス全体の可用性などの要求事項について、事業計画、サービスの要求事項、SLA 及びリスクを考慮して顧客及び利害関係者と合意するという説明は、まさにこのプロセスの活動です。合意した要求をもとに、それを満たすための計画を立てていく流れになります。選択肢の主語になっている対象が、障害の影響、容量・能力、サービスの定義のどれなのかを確かめると判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインシデント及び問題の影響を識別し,これ…:インシデントや問題の影響を識別し、最小限に抑えるか回避するための手順を採るのは、起きた障害やその原因への対処に関する活動です。可用性や継続性の要求事項を顧客と合意する活動とは対象が異なります。
- ウサービスの容量・能力を監視し,サービスの…:容量・能力を監視してパフォーマンスを調整し、十分な容量・能力を提供する手順を明確にするのは、容量・能力管理プロセスの活動です。扱う対象が処理能力であり、可用性の要求事項の合意とは別のものです。
- エ提供する個々のサービスを定義し,これに顧…:提供する個々のサービスを定義し、顧客と合意して文書化するのは、何をサービスとして提供するかを決める活動です。可用性や継続性という特定の要求を扱うものではないので、このプロセスの活動とは言えません。
この問題の用語
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(SLA)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:RTOに関する問題(インシデント)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問1(利害関係者)
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