平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問1
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
供給者管理に求められるもの
JIS Q 20000-1において,供給者管理に求められるものはどれか。
- ア供給者管理における変更は,変更管理プロセスではなく,供給者管理プロセスに従う。
- イ供給者は,供給者管理プロセスへの適合を実証する。
- ウサービス提供者は,供給者管理プロセスを文書化する。
- エ重要な契約についてのレビューを少なくとも3年に1回実施する。
答えと解説を見る
✓ これが正解ウサービス提供者は,供給者管理プロセスを文書化する。
解説
サービス提供者は供給者管理プロセスを文書化しておく必要があります。
JIS Q 20000-1は、サービスマネジメントの要求事項を定めた規格で、供給者管理もそのプロセスの一つとして扱っています。見分ける軸は、要求事項を満たす主体がサービス提供者なのか供給者なのか、また手続がどのプロセスにつながるのかです。出題当時の規格は、サービス提供者が供給者管理のプロセスを文書化して運用することを求めていました。サービス提供者は供給者管理プロセスを文書化するという記述は、この要求と合っています。規格の要求事項は、まずサービス提供者が自らの仕組みとして整えるもの、と押さえると判断しやすくなります。出題当時の JIS Q 20000-1 に基づく問で、規格はその後改正されています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア供給者管理における変更は,変更管理プロセ…:供給者との契約などに変更が生じたときは、ほかの変更と同じく変更管理プロセスに従って扱います。供給者管理だけ別の手順で変更を進めると、変更の管理が二つに分かれてしまいます。
- イ供給者は,供給者管理プロセスへの適合を実…:供給者管理プロセスを定め、それに沿って運用する責任を負うのはサービス提供者です。そのプロセスへの適合を示す役目を供給者に負わせる記述は、要求事項の主体を取り違えています。
- エ重要な契約についてのレビューを少なくとも…:重要な契約のレビューを3年に1回実施するという間隔は、出題当時の規格が供給者管理の要求事項として定めたものではありません。この問で要求事項に合うのは、供給者管理の仕組みをサービス提供者自身が文書として整えるという記述のほうです。
この問題の用語
- 供給者管理外部から製品やサービスを受けるときの取り決めと監督のこと。電気や空調のような供給も対象で、途切れたときの備えを含みます。
- 変更管理すべての変更を、評価し承認し実施し見直すことを確実にする活動です。未知の原因を突き止めて再発を防ぐ問題管理とは、目的が違います。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
出典:平成22年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:リリース及び展開管理に関する問題(レビュー)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(契約)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問6:事業関係管理に関する問題(供給者管理)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問10:変更管理規程に記載する規則(変更管理)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問10:供給者管理に関する問題(供給者管理)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)