ソフトウェア開発管理技術|システムアーキテクト試験
この分野には 38問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はテスト(8問)・ログ(6問)・共通フレーム(6問)・プロジェクト(5問)・作業(5問)です。問題が多い回は平成30年度 秋期(6問)・令和6年度 春期(5問)・令和5年度 春期(3問)です。
作り方の型と、定義と確認を対で見る工程の枠組み
開発モデルは要求の固まり具合で選びます。ウォータフォールは要求が明確な前提で全機能を工程順に一度に作り、段階的モデルは要求を固めたうえで部分ごとに順に作り足し、進化的モデルは作って使いながら要求を育てます。スパイラルモデルは要件定義からテストまでを循環的に繰り返し、未確定の要求に向きます。どのモデルでも稼働後の保守は必要です。
共通フレームでは、定義した内容とそれを確かめるテストが対になっています。システム要件定義に照らすのがシステム適格性確認テスト、ソフトウェア要件定義に照らすのがソフトウェア適格性確認テストです。発注する側を取得者、作る側を供給者と呼び、分析を委託しても要件を承認するのは取得者です。プロセスを事情に合わせて修正することを修整(テーラリング)といい、保守での修正も開発と同じプロセスを開始して行います。
アジャイル開発のスクラムでは、スプリントごとにスプリントレトロスペクティブで進め方を振り返り、Keep・Problem・TryのKPTなどの手法で整理します。INVESTはユーザーストーリーの質を確かめる六つの観点、インセプションデッキは初期に目的やスコープの共通認識を作る道具です。ペアプログラミングでは書くドライバと助言するナビゲータが一台を共有します。リーンソフトウェア開発は製造業の考え方を移したもので、ムダをなくすなどの原則を重視します。
再利用と分割の考え方も区別します。ユースケース駆動開発はユースケース単位で設計からテストまで進めるので要件ごとの進捗が見えます。ドメインエンジニアリングは特定分野の知識や部品を体系的に整え、マッシュアップは公開されたサービスを組み合わせます。ログ出力のように多くの処理にまたがる関心事を一か所に分けて書くのがアスペクト指向です。
言語の性質では、値呼出しは値の写しを渡すので呼出し元の変数は変わりません。純粋関数型の参照透過性は、同じ引数なら常に同じ結果を返すこと、論理型の推論はユニフィケーションによる照合が基本です。
この分野で出た問題
- 平成30年度 秋期 問123回出題共通フレーム2013において,システム適格性確認テストで適合を評価する対象となるのは,どのアクティビティで定義又は設計した内容か。
- 平成29年度 秋期 問13銀行の勘定系システムなどのような特定の分野のシステムに対して,業務知識,再利用部品,ツールなどを体系的に整備し,再利用を促進することによって,ソフトウェア開発の効率向上を図る活動や手法はどれか。
- 令和7年度 春期 問92回出題サブルーチンとの引数の受渡し方のうち,引数として渡した変数の値が,サブルーチンの実行後に変更されないことが保証されているものはどれか。
- 令和5年度 春期 問11JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて,提供するソフトウェアシステムが利害関係者要件(要求事項)に合致し,利用に適していることを,顧客とともに確信するに至るためのテストを何と呼ぶか。
- 令和4年度 春期 問12JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,ライフサイクルモデルの目的及び成果を達成するために,ライフサイクルプロセスを修正するか,又は新しいライフサイクルプロセスを定義することを何というか。
- 令和4年度 春期 問11JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,廃棄プロセスのタスクのうち,アクティビティ“廃棄を確実化する”において実施すべきタスクはどれか。
- 平成23年度 秋期 問10アジャイルソフトウェア開発などで導入されている“ペアプログラミング”の説明はどれか。
- 令和4年度 春期 問1アジャイル開発の初期段階において,プロジェクトの目的,スコープなどに対する共通認識を得るために,あらかじめ設定されている設問と課題について関係者が集まって確認し合い,その成果を共有する手法はどれか。
- 令和6年度 春期 問1アジャイル開発プロセスにおいて,Bill Wake が提案した“INVEST”と呼ばれる六つの観点を用いて行うことはどれか。
- 平成29年度 秋期 問1アジャイル開発プロセスにおいて,Bill Wakeが提案した“INVEST”と呼ばれる六つの観点を用いて行うことはどれか。
- 令和元年度 秋期 問13アジャイル開発手法の一つであるスクラムを適用したソフトウェア開発プロジェクトにおいて,KPT手法を用いてレトロスペクティブを行った。KPTにおける三つの視点の組みはどれか。
- 平成30年度 秋期 問13スクラムを適用したアジャイル開発において,スクラムチームで何がうまくいき,何がうまくいかなかったのかを議論し,継続的なプロセス改善を促進するアクティビティはどれか。
- 令和5年度 春期 問12スクラムを適用したアジャイル開発において,スクラムチームで,人,関係,プロセス及びツールの観点から,何がうまくいき,何がうまくいかなかったのかを議論し,プロセス改善を促進するアクティビティはどれか。
- 平成30年度 秋期 問8ソフトウェアを実装する一連のプロセスのアクティビティで実施するタスクの内容のうち,ソフトウェア構築プロセスのものはどれか。
- 平成23年度 秋期 問11ソフトウェア開発手法の特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和5年度 春期 問10タイピングを行う人をドライバと呼び,その様子を見ながら指摘や助言をする人をナビゲータと呼んで,2 人が 1 台の PC を共有して共同でプログラムを作成する技法はどれか。
- 平成29年度 秋期 問10ハードウェアの経験が豊富なプログラマAと,経験の少ないプログラマBがペアプログラミングの手法を利用して組込みシステムの開発を進める。ペアプログラミングによる開発の進め方として,適切なものはどれか。
- 平成24年度 秋期 問13マッシュアップに該当するものはどれか。
- 令和7年度 春期 問11ユースケース駆動開発の利点はどれか。
- 平成28年度 秋期 問13ユースケース駆動開発の利点はどれか。
- 平成26年度 秋期 問13ユースケース駆動開発の利点はどれか。
- 令和6年度 春期 問12リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。
- 平成22年度 秋期 問12共通フレーム2007において,システム結合テストの評価で考慮すべき基準となっているものはどれか。
- 平成30年度 秋期 問2共通フレーム2013によれば,システム要件の分析を供給者に委託した場合,要件の分析結果を承認する権限をもつのは誰か。
- 令和3年度 春期 問11共通フレーム2013によれば,保守プロセスの“修正の実施”アクティビティの中で,ソフトウェア製品の修正及びテストを実施するとき,修正を実施するために開始するプロセスはどれか。
- 平成30年度 秋期 問14共通フレーム2013によれば,要件定義プロセスの活動内容には,利害関係者の識別,要件の識別,要件の評価,要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施する作業はどれか。
- 令和3年度 春期 問2勤怠管理システムのプロトタイプの作成例のうち,垂直型プロトタイプに該当するものはどれか。
- 平成24年度 秋期 問12本番稼働中のシステムに発生したソフトウェア障害への対処として,最初に行う作業はどれか。
- 平成22年度 秋期 問13構成管理ツールを使用して開発用のソースコードを取得する際に,リポジトリ上の位置やリビジョンなどの構成情報を保持したままでソースコードを入手したい。このとき,構成管理ツールに対して行う操作はどれか。
- 令和6年度 春期 問7現在のプログラム A,B に,在庫テーブルを更新した後に更新ログを出力する機能を追加する。この機能は共通モジュールで実装し,どのプログラムからも利用できるようにする。図は,プログラムの実装案である。案 1 も案 2 も,在庫テーブルを更新した後に更新ログが出力される。更新ログを出力する共通モジュールを呼び出す処理を,案 1 のように各プログラム中に直接記述するのではなく,案 2 のように呼び出し方の宣言を共通プログラムなどに記述することによって,開発の効率を高めたり,保守性を高めたりするプログラミング技法はどれか。
- 令和6年度 春期 問8純粋関数型言語がもつ特性の一つである参照透過性の説明はどれか。
- 令和3年度 春期 問12表はシステムの特性や制約に応じた開発方針と,開発方針に適した開発モデルの組みである。a~cに該当する開発モデルの組合せはどれか。
- 平成26年度 秋期 問11論理型プログラミングにおいて,命題の証明を行うための基本的な操作はどれか。
- 令和6年度 春期 問9論理型プログラミングにおいて,命題の証明を行うための基本的な機能はどれか。
- 平成30年度 秋期 問3開発のためのCMMI 1.3版のプロセス領域のうち,運用の考え方及び関連するシナリオを確立し保守するプラクティスを含むものはどれか。
- 平成26年度 秋期 問12開発ライフサイクルモデルとして,ウォータフォールモデル,進化的モデル,スパイラルモデルの三つを考える。ソフトウェア保守は,どのモデルを採用したときに必要か。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 15年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。