令和5年度 春期 午前Ⅱ 問23
システム構成要素
クラウドサービス派生データの問題
クラウドサービスに関係するデータのうち,クラウドサービス派生データに関する記述はどれか。
- アあるクラウドサービスから別のクラウドサービスへ移行するときに,データの再入力が不要で,移行先でも活用されるデータ
- イクラウドサービスの提供者の管理下にあり,データセンター全体の構成や,ストレージのリソース配分などのクラウドサービスの維持に使用するデータ
- ウ利用者がクラウドサービスの公開インタフェースを使って入力したデータやサービスを実行して作成したデータ
- エ利用者がクラウドサービスを利用した時間や作業内容などが記録されたログデータ
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✓ これが正解エ利用者がクラウドサービスを利用した時間や作業内容などが記録されたログデータ
解説
利用時間や作業内容を記録したログが、クラウドサービス派生データです。
見分ける軸は、そのデータが誰の管理下にあり、どのように生まれたかです。クラウドサービスに関係するデータは、利用者が入力したり作成したりしたデータ、提供者がサービスの運営のために持つデータ、利用者がサービスとやり取りした結果として生まれるデータなどに分けて考えられます。クラウドサービス派生データは最後のもので、利用者がサービスを使ったことに伴って提供者の管理下で生まれる、利用した時間や作業内容の記録などがこれに当たります。ほかの記述は、移行で引き継ぐデータ、提供者がサービスの維持に使うデータ、利用者が入力したデータです。使った結果として後から生まれるデータ、と派生という言葉の意味で覚えると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アあるクラウドサービスから別のクラウドサー…:移行先でも再入力せずに活用できるデータという説明は、データの持ち運びやすさに関する性質を述べたものです。データがどのように生まれたかで分けた種類ではなく、利用に伴って生じる派生データの説明ではありません。
- イクラウドサービスの提供者の管理下にあり,…:データセンター全体の構成やストレージのリソース配分など、提供者がサービスを維持するために使うデータは、提供者自身のデータに当たります。利用者の利用に伴って生まれるデータではないので、派生データとは違います。
- ウ利用者がクラウドサービスの公開インタフェ…:利用者が公開インタフェースを使って入力したデータやサービスの実行で作成したデータは、利用者自身のデータに当たります。利用者の側が持ち込んだり作ったりしたもので、利用の記録として派生するデータとは区別されます。
この問題の用語
- クラウドサービス自社で設備を持たず、事業者が用意したものをネットワーク越しに借りて使う形。借りる範囲によって、SaaS、PaaS、IaaSなどに分かれます。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
- ストレージデータを保存しておく装置のことで、内蔵のディスクなどを指します。HDDやSSDのほか、ネットワーク越しに使う形のものもあります。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
出典:令和5年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問23
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18(ログ)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:ラボ契約の特徴(作業)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問22:シンプロビジョニングに関する記述(ストレージ)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10:移行プロセスで実施するタスク(移行)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問2:共通フレームに関する問題(移行)
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