平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問14
システム企画
ソリューション要求の説明
BABOK では,要求をビジネス要求,ステークホルダ要求,ソリューション要求及び移行要求の 4 種類に分類している。ソリューション要求の説明はどれか。
- ア経営戦略や情報化戦略などから求められる要求であり,エンタープライズアナリシスの活動で定義している。
- イ新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求であり,ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義している。
- ウ組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
- エ利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズであり,要求アナリシスの活動で定義している。
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✓ これが正解ウ組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
解説
ソリューション要求は、実現すべき機能要求と非機能要求です。
設問が引く BABOK の分類では、要求をビジネス要求、ステークホルダ要求、ソリューション要求、移行要求の4種類に分けています。見分ける軸は、その要求が誰の、どの段階のものかです。ソリューション要求は、組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり、ステークホルダの要求を分析して具体化する要求アナリシスの活動で定義します。経営の目標から来る要求はビジネス要求、利用部門などの個別のニーズはステークホルダ要求、現状から新しい状態へ移るための一時的な要求は移行要求です。ビジネス→ステークホルダ→ソリューションと具体化が進み、移行は切替えのときだけ、という流れで覚えると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経営戦略や情報化戦略などから求められる要…:経営戦略や情報化戦略から求められ、エンタープライズアナリシスで定義する要求は、ビジネス要求の説明です。組織全体の目標を表す最上位の要求で、実現すべき機能や非機能を具体的に定めたものではありません。
- イ新システムへのデータ変換や要員教育などに…:新システムへのデータ変換や要員教育などは、現状から新しい状態へ移るときだけ必要になる要求で、移行要求の説明です。移行が済めば不要になる性格のもので、ソリューションが実現し続ける機能とは違います。
- エ利用部門や運用部門などから個別に発せられ…:利用部門や運用部門から個別に出されるニーズは、ステークホルダ要求の説明です。関係者それぞれの要望の段階であり、それを分析して組織・業務・システムの機能要求と非機能要求に具体化したものがソリューション要求です。
この問題の用語
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成27年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10:移行プロセスで実施するタスク(移行)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問23:クラウドサービス派生データの問題(移行)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問13:活動基準原価計算に関する問題(部門)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問2:機能要件を満たすために行う設計(部門)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問2:共通フレームに関する問題(移行)
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