平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問4
システム企画
ソリューション要求の説明
BABOKでは,要求をビジネス要求,ステークホルダ要求,ソリューション要求及び移行要求の4種類に分類している。ソリューション要求の説明はどれか。
- ア経営戦略や情報化戦略などから求められる要求であり,エンタープライズアナリシスの活動で定義している。
- イ新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求であり,ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義している。
- ウ組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
- エ利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズであり,要求アナリシスの活動で定義している。
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✓ これが正解ウ組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
解説
ソリューション要求は実現すべき機能要求と非機能要求です。
BABOKはビジネスアナリシスの知識体系をまとめたもので、設問のとおり要求を4種類に分けます。見分ける軸は、だれの、どの段階の要求かです。経営の目的から出るのがビジネス要求、利用部門など個々の関係者から出るのがステークホルダ要求、新しい仕組みへ移るときだけ必要になるのが移行要求です。ソリューション要求は、これらを受けて、組織・業務・システムが実際に備えるべき性質を具体化したもので、何をするかを表す機能要求と、性能や使いやすさなどを表す非機能要求からなります。設問の記述では、要求アナリシスの活動で定義するとされています。抽象的な目的から具体的な中身へ、という順に4種類を並べて覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経営戦略や情報化戦略などから求められる要…:経営戦略や情報化戦略から求められる要求は、組織としての目的を表すビジネス要求の説明です。エンタープライズアナリシスで定義するという点も、ビジネス要求の位置付けに当たります。
- イ新システムへのデータ変換や要員教育などに…:データ変換や要員教育のように、現状から新しい仕組みへ移るときだけ必要になる要求は、移行要求の説明です。移行が終われば役目を終える要求であり、実現すべき機能そのものを表すものではありません。
- エ利用部門や運用部門などから個別に発せられ…:利用部門や運用部門などから個別に出されるニーズは、関係者ごとの要求であるステークホルダ要求の説明です。これを整理して具体化した先にソリューション要求がある、という関係になります。
この問題の用語
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成25年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:APIエコノミーの事例(部門)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問1:DX推進指標の説明(部門)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問14:計画的陳腐化の説明(移行)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問5:非機能要件の使用性に該当するもの(移行)
- 平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問12:計画的陳腐化の説明(移行)
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