第58回 午前 問99
臨床医学
健康関連QOLに関する問題
統合失調症患者の健康関連QOLの測定に用いることができるのはどれか。
- 1BPRS〈Brief Psychiatric Rating Scale〉
- 2NEO-PI-R
- 3RDQ〈Roland-Morris Disability Questionnaire〉
- 4SF-36
- 5SFS〈Social Functioning Scale〉
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✓ これが正解4SF-36
解説
健康関連QOLの測定にはSF-36を使うことができます。
健康関連QOLは、病気やけがが、体の働きや心の状態、日常生活、社会生活にどのような影響を与えているかを、本人の視点から測るものです。特定の病気に限らず、誰にでも使える包括的な尺度と、特定の病気のための尺度があります。
SF-36は、身体機能、日常役割機能(身体)、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(精神)、心の健康の8つの領域を、36の質問で測る包括的な健康関連QOLの尺度です。病気の種類を問わず使えるので、統合失調症の患者の健康関連QOLの測定にも用いることができます。したがって、SF-36が正解です。
BPRSは精神症状の重さ、NEO-PI-Rは性格(パーソナリティ)、RDQは腰痛による日常生活の障害、SFSは統合失調症の社会生活の機能を評価する尺度です。健康関連QOLを測る包括的な尺度ならSF-36、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1BPRS〈Brief Psychiatric Rating Scale〉:BPRSは、不安、抑うつ、幻覚、思考の障害などの精神症状の重さを、面接をもとに評価者が評価する尺度です。生活全体の質を本人の視点で測る健康関連QOLの尺度ではありません。
- 2NEO-PI-R:NEO-PI-Rは、神経症傾向や外向性、開放性、調和性、誠実性という5つの側面から性格を測る質問紙です。健康状態が生活に与える影響を測るものではありません。
- 3RDQ〈Roland-Morris Disability Questionnaire〉:RDQは、腰痛のために日常生活のどんな動作が妨げられているかを、はい・いいえで答える質問票です。腰痛に特化した尺度で、統合失調症の健康関連QOLの測定には用いません。
- 5SFS〈Social Functioning Scale〉:SFSは、統合失調症の人の対人関係や自立した生活、仕事などの社会生活の機能を評価する尺度です。健康関連QOLを包括的に測る尺度とは目的が異なります。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問99(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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