令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問5
プロジェクトの時間
ガントチャートに関する問題
工程管理図表の特徴に関する記述のうち,ガントチャートのものはどれか。
- ア計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
- イ作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
- ウ作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
- エ進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
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✓ これが正解ウ作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
解説
ガントチャートは、作業ごとの計画と実績を横棒で比べる図表です。
ガントチャートは、縦に作業を並べ、横軸の時間に沿って各作業の予定期間を横棒で描き、そこに実績を重ねて示す図表です。作業ごとに予定と実績を並べて見られるので、個人やグループの単位で、どの作業が計画より進んでいるか遅れているかが一目で分かります。その反面、作業と作業の前後関係は図に表れないため、ある作業の遅れがほかの作業へどう波及するかは読み取れません。相互関係の把握には向かないが、計画に対する実績はつかみやすいという記述は、この長所と短所をそのまま述べています。横棒で予定と実績を比べるのがガントチャート、作業のつながりを矢印で描くのはアローダイアグラム、と分けて覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア計画と実績の時間的推移を表現するのに適し…:計画と実績の時間的な推移を表し、進み具合とその傾向からプロジェクト全体の費用と進捗を管理するのは、全体を一本の推移として追う図表の説明です。作業ごとの横棒を並べて個別の進捗を見るガントチャートとは、見る単位が違います。
- イ作業の順序や作業相互の関係を表現したり,…:作業の順序や相互関係を表し、重要作業を把握するのに向くのは、アローダイアグラムのように作業のつながりを矢印で描く図表です。ガントチャートは前後関係を表しにくいので、この記述とは逆の性格になります。
- エ進捗管理上のマイルストーンを把握するのに…:マイルストーンを把握してプロジェクト全体の進捗を管理するという記述は、節目となる時点を並べて示す図表の説明です。個々の作業の計画と実績を横棒で並べて比べるガントチャートとは、管理する単位が異なります。
この問題の用語
- ガントチャート作業ごとに横棒を引き、予定と実績を並べて示す工程管理図表です。仕掛かり中の作業まで見えますが、作業どうしの順序関係は表しません。
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
- 管理図時系列で起きるデータのばらつきを折れ線で表し、管理限界線で見る図です。限界線を越えたら、いつもと違う原因が起きたと判断します。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問10:全体の生産性を表す式(工程)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:アローダイアグラムに関する問題(アローダイアグラム)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問6:ガントチャートの特徴(ガントチャート)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問13(管理図)
- 平成23年度 特別 午前Ⅱ 問5:ガントチャートの特徴(ガントチャート)
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