平成24年度 春期 午前Ⅱ 問5
プロジェクトの時間
ファストトラッキングに関する問題
工期を短縮させるために,クリティカルパス上の作業に“ファストトラッキング”技法を適用した対策はどれか。
- ア時間外勤務を実施する。
- イ生産性を高められる開発ツールを導入する。
- ウ全体の設計が完了する前に,仕様が固まっているモジュールを開発する。
- エ要員を追加投入する。
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✓ これが正解ウ全体の設計が完了する前に,仕様が固まっているモジュールを開発する。
解説
ファストトラッキングは、順に行う作業を重ねて並行に進める技法です。
見分ける軸は、工期を縮める手段が、資源を足すことか、作業の順序を重ねることかです。ファストトラッキングは、本来は前の作業が終わってから始める作業を前倒しして、並行に進めることで工期を短縮する技法です。全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールから開発を始めるのは、設計と開発を重ねて進めることなので、この技法に当たります。ただし、後で設計が変わると手戻りが生じるリスクを伴います。時間外勤務や要員の追加のように資源を投入して短縮するのはクラッシングです。順序を重ねるならファストトラッキング、資源を足すならクラッシング、と手段で分けると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア時間外勤務を実施する。:時間外勤務を実施するのは、作業に投じる時間という資源を増やして期間を縮める方法で、クラッシングに当たります。作業の順序を重ねて並行させるファストトラッキングとは、短縮の手段が違います。
- イ生産性を高められる開発ツールを導入する。:開発ツールの導入は、作業そのもののやり方を変えて生産性を上げる対策です。作業の順序を変えて重ねるものではないので、ファストトラッキングの適用には当たりません。
- エ要員を追加投入する。:要員を追加投入するのは、人という資源を増やして作業期間を縮める方法で、クラッシングに当たります。前後の作業を並行させるファストトラッキングとは、短縮の手段が異なります。
この問題の用語
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成24年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クラッシングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ファストトラッキングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クリティカルチェーン法の問題(クリティカルパス)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問9:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
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