平成23年度 特別 午前Ⅱ 問20
企業活動
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された4案について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次の式で総合評価点を算出したとき,総合評価点が最も高い改善案はどれか。
〔総合評価点の算出式〕
総合評価点 = 効果の評価 − リスクの評価
採点結果表
| 評価項目 \ 案 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
重み付け表
| 評価項目 | 重み | |
|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
重み付きの効果からリスクを引くと、案3が7点で最も高くなります。
見分ける軸は、各評価項目の点に重みを掛けてから、効果の合計からリスクの合計を引くことです。効果はセキュリティ強化×4、システム運用品質向上×2、作業コスト削減×3、リスクはスケジュールリスク×8、技術リスク×3で計算します。案1は効果3×4+2×2+5×3=31、リスク2×8+4×3=28で、総合評価点は3です。案2は効果16+8+12=36、リスク32+3=35で1です。案3は効果20+4+6=30、リスク8+15=23で7です。案4は効果8+10+12=30、リスク40+3=43で−13です。最も高いのは案3の7点です。これは重み付けによる総合評価の考え方で、重みの大きいスケジュールリスクの点が結果を大きく左右します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:重みを掛けると効果が31、リスクが28で、総合評価点は3にとどまります。作業コスト削減の5点が効果を押し上げるものの、技術リスクの4点が足を引っ張り、案3の7点には届きません。
- イ案2:効果の点が4ばかりで、重みを掛けた合計は36と四案で最も高くなります。しかし重みが8のスケジュールリスクが4点で32となり、リスク合計35を引くと1点しか残りません。
- エ案4:運用品質向上の5点が効いて効果は30になりますが、スケジュールリスクが5点で重みの8を掛けると40に膨らみます。リスク合計43を引くと−13となり、四案の中で最も低くなります。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成23年度 特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問11:5W1Hに関する問題(重要度)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問18:TCOに関する問題(システム運用)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問20:TCOに関する問題(システム運用)
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