令和5年度 問11
会計・税務
前払金に関する問題
以下の表アは、甲管理組合の令和5年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計に係る未完成の貸借対照表(勘定式)である。表アを完成させるために、表ア中の( A )及び( B )に入る科目と金額の組合せとして最も適切なものは、表イの1~4のうちどれか。
一般(管理費)会計貸借対照表 令和5年3月31日現在
表ア(単位:円)
| 資産の部 科目 | 資産の部 金額 | 負債・繰越金の部 科目 | 負債・繰越金の部 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金預金 | 300,000 | 未払金 | 200,000 |
| 未収入金 | 100,000 | ( B ) | |
| ( A ) | |||
| 什器及び備品 | 400,000 | 次期繰越金 | 500,000 |
| 資産の部合計 | 1,000,000 | 負債・繰越金の部合計 | 1,000,000 |
表イ(単位:円)
| A 資産の部 科目 | A 資産の部 金額 | B 負債・繰越金の部 科目 | B 負債・繰越金の部 金額 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 前受金 | 200,000 | 前払金 | 300,000 |
| 2 | 前払金 | 200,000 | 前受金 | 300,000 |
| 3 | 前受金 | 300,000 | 前払金 | 200,000 |
| 4 | 前払金 | 300,000 | 前受金 | 200,000 |
- 1A:前受金 200,000 B:前払金 300,000
- 2A:前払金 200,000 B:前受金 300,000
- 3A:前受金 300,000 B:前払金 200,000
- 4A:前払金 300,000 B:前受金 200,000
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✓ これが正解2A:前払金 200,000 B:前受金 300,000
解説
Aは資産の前払金200,000円、Bは負債の前受金300,000円です。
この問は、貸借対照表(決算日時点の財産の状態を、資産と、負債・繰越金に分けて示す表)の仕組みで判断します。資産の部の合計と、負債・繰越金の部の合計は必ず一致します。
まず金額を求めます。資産の部は合計1,000,000円で、現金預金300,000円、未収入金100,000円、什器及び備品400,000円が分かっているので、Aは1,000,000-300,000-100,000-400,000=200,000円です。負債・繰越金の部も合計1,000,000円で、未払金200,000円、次期繰越金500,000円が分かっているので、Bは1,000,000-200,000-500,000=300,000円です。
次に科目を決めます。前払金は、翌期以降に受けるサービスの代金を先に支払ったもので、後でサービスを受けられる権利なので資産です。前受金は、翌期以降の分の管理費等を先に受け取ったもので、当期の収入にはならず翌期に繰り越す性質なので負債です。資産の部に入るAは前払金200,000円、負債・繰越金の部に入るBは前受金300,000円となり、この組合せが正解です。払った先払いは資産、受け取った先払いは負債、と覚えると取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1A:前受金 200,000 B:前払金 300,000:前受金を資産に、前払金を負債に置いており、科目の性質が逆です。金額は合っていても、先に受け取った前受金は負債、先に支払った前払金は資産なので、この組合せにはなりません。
- 3A:前受金 300,000 B:前払金 200,000:科目の置き場所が逆なうえ、金額も入れ替わっています。資産の部の合計から逆算すると空欄Aは200,000円、負債・繰越金の部から逆算すると空欄Bは300,000円なので、どちらの点でも合いません。
- 4A:前払金 300,000 B:前受金 200,000:前払金を資産、前受金を負債とする置き方は正しいものの、金額が入れ替わっています。この金額だと資産の部は1,100,000円、負債・繰越金の部は900,000円となり、合計の1,000,000円と一致しません。
出典:令和5年度 管理業務主任者試験(一般社団法人マンション管理業協会)問11
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