ネットワーク|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問88
無線LANに関する記述のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a 使用する暗号化技術によって,伝送速度が決まる。
- b 他の無線LANとの干渉が起こると,伝送速度が低下したり通信が不安定になったりする。
- c 無線LANでTCP/IPの通信を行う場合,IPアドレスの代わりにESSIDが使われる。
- a,b
- ✓ これが正解b
- b,c
- c
解説
他の無線LANとの干渉で速度が落ちるという記述だけが正しいです。
無線LANは、電波という誰でも使える道を分け合って通信します。近くに別の無線LANがあって同じあたりの電波を使っていると、互いの信号がぶつかって、送り直しが増えます。その結果、伝送速度が落ちたり、通信が途切れがちになったりします。これがbの述べている干渉で、正しい記述です。aは、伝送速度を決めるのは通信の規格や電波の状態であって、暗号化技術ではないので誤りです。cのESSIDは、どの無線LANにつなぐかを選ぶための名前であり、IPアドレスの代わりを務めるものではありません。電波は目に見えないので、遅くなった原因を突き止めにくいところがあります。使う帯を変えると改善することがあるのは、干渉が原因だった場合です。まず干渉を疑うのが定石です。よって最も適切なのは、bだけを挙げたものです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- bは当たっていますが、aが外れています。どの暗号化技術を選んでも、通信の速さそのものが決まるわけではありません。速さを決めているのは規格と電波の状態であり、暗号化はその上で中身を守る役目を担っています。暗号化と速さは別の軸です。
- bは当たっていますが、cが外れています。つなぎ先を選ぶための名前と、通信の宛先を表す番号は、別の役目を持ちます。無線でつないだ後も、宛先の指定には番号のほうが使われます。名前が番号の代わりになることはありません。名前と番号は別の役目です。
- cだけを挙げていますが、これは誤った記述です。つなぎ先を選ぶための名前が、宛先を表す番号の代わりになることはありません。そのうえ、正しい記述であるbのほうが抜け落ちています。選び方が二重に外れています。
この問題に関係する言葉
- 無線LAN電波で機器をつなぐLANで、配線がいらない代わりに電波は建物の外へも届きます。そのため接続の認証と通信の暗号化にWPA2やWPA3を使います。
- ESSID
- IPアドレスネットワークにつながった機器を見分けるための番号。通信はこの番号を宛先として届けられ、名前からは変換して求めます。
- 伝送速度
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問88
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