セキュリティ|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問87
ISMSにおける情報セキュリティに関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
情報セキュリティとは,情報の機密性, a 及び可用性を維持することである。さらに, b ,責任追跡性,否認防止,信頼性などの特性を維持することを含める場合もある。
| a | b | |
|---|---|---|
| ア | 完全性 | 真正性 |
| イ | 完全性 | 保守性 |
| ウ | 保全性 | 真正性 |
| エ | 保全性 | 保守性 |
- ✓ これが正解完全性 真正性
- 完全性 保守性
- 保全性 真正性
- 保全性 保守性
解説
三要素は機密性・完全性・可用性で、追加の一つが真正性です。
情報セキュリティの土台になるのは三つの性質です。許された人だけが見られることを機密性、中身が正しく、勝手に書き換えられていないことを完全性、必要なときに使えることを可用性といいます。この三つを保つことが、情報セキュリティの定義そのものです。さらに、名乗っているとおりの相手であることを真正性、誰が何をしたかを後から追えることを責任追跡性、やっていないと言い逃れできないことを否認防止、意図したとおりに動くことを信頼性といい、これらを含める場合もあります。三要素は、どれか一つでも欠ければ守れているとはいえない関係にあります。追加の特性は、その三要素を支えるためのもので、どれも、組織が必要と判断したときに加えて考えます。よって最も適切なのは、aが完全性、bが真正性という組合せです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- aは当たっていますが、bが外れています。保守性は、手入れのしやすさを表す言葉で、情報セキュリティの追加の特性としては挙げられていません。追加の特性の側に、別の分野の言葉が混ざり込んでいます。三要素の側は合っています。
- bは当たっていますが、aが外れています。保全性という言葉は、情報セキュリティの三要素の呼び名としては使われません。中身が正しく保たれていることを指す語は完全性のほうで、言い換えたつもりの語がそのまま誤りになっています。追加の特性の側は合っています。
- aもbも外れています。三要素の側には使われない呼び名が入り、追加の特性の側には手入れのしやすさを表す言葉が入っています。二か所とも、定義に並んでいる言葉から離れています。手掛かりが二つとも外れています。
この問題に関係する言葉
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 完全性情報が壊れたり書き換えられたりせず、正しいまま保たれていること。機密性・可用性と並ぶ、三つの性質の一つです。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。機密性・完全性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 真正性エンティティが、それが主張するとおりのものであるという特性です。行動と結果とが一貫しているという信頼性とは、別の特性です。
- 責任追跡性ある行いが誰によるものかを、後からたどれるという特性です。主張するとおりのものであることを指す真正性とは別のものです。
- 否認防止あとから行っていないと言わせないための特性のこと。利用や送信をした事実を証明でき、本物かどうかを示す真正性とは別です。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問87(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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