セキュリティ|平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問100
〔中問D・Web サイトを利用した商品販売〕〔テクノロジ〕N 社では,ショッピングサイトの売上増加には,利用者が安心してショッピングができるような配慮が大切であると考え,利用者の信頼を得るための様々な方策を検討している。インターネットを通じた商品の購入を利用者が安心して行えるように,N 社が実施する方策として,適切なものはどれか。
〔中問D の記述(抜粋・再掲)〕N 社はスポーツ用品の小売販売業者で,実店舗販売の他,インターネットのショッピングサイトを利用した通信販売も行っている。ショッピングサイトのサーバの運用は外部に委託している。
- ✓ これが正解Web サイトを利用した個人情報の送受信には,第三者機関によって発行された電子証明書を用いて通信を暗号化する。
- 会社情報のページに,ショッピングサイトに利用しているサーバの機種や OS の名称,利用ソフトウェア,IP アドレスなどを公開し,システムの信頼性を示す。
- 決済手続に誤りがないよう,購入手続画面で入力された住所,氏名,クレジットカード番号を平文のメールで利用者に返送し,情報の誤りがないことを確認してもらう。
- 個人情報の取扱いに関する不安を与えないよう,個人情報の利用目的や問合せ方法などを明示しない。
解説
理由の文と、実際にやっている中身を切り離して読みます。
四つの肢は、どれも安心のためという理由を掲げています。だから理由ではなく、実際にやっていることだけを見ます。外の機関が出した電子証明書を使い、やり取りを暗号化する肢です。読み取られるのを防ぎ、そのうえ本物だと示せるからです。自分で自分を名乗っても、利用者には確かめようがありません。間に第三者が入って初めて、外から確かめられる形になります。機種や基本ソフトの名、番号まで載せる肢は逆に働きます。どの弱みを突けばよいかを、攻める側へ教えることになるからです。住所や氏名や札の番号を、そのまま送り返す肢はさらに危うい形です。途中で読まれうるうえ、送り返す必要そのものが在りません。使い道や問い合わせ先を伏せる肢も、黙るほど不安が増します。もっともらしい理由と危ない行いは、よく組にして出されます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 機種や基本ソフトの名、番号まで載せるとします。確かさを示したい、という言い分は分かります。ところが並べたものは、下調べに使えるものばかりです。どの弱みを突けばよいかを教えてしまいます。作りを公開する話なら、これが答えです。
- 住所や氏名や札の番号を、そのままの文で送り返します。誤りを確かめてもらう、という狙いは分かります。ところが送る道の途中で、読まれる恐れがあります。そもそも札の番号を返す必要が在りません。誤りの確認なら、別の手立てが要ります。
- 使い道や問い合わせ先を伏せる、としています。不安を与えたくない、という気持ちは分かります。ところが何に使われるか分からないほうが不安です。伏せることは、法でも求められていません。不安を減らす手なら、示すほうが答えです。
この問題に関係する言葉
- 電子証明書公開鍵が誰のものかを、第三者が保証する電子的な証明書です。署名した時点が有効期間の中にあることまで確かめます。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問100
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