法務|平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問30
民法では,請負契約における注文者と請負人の義務が定められている。記述 a 〜 c のうち,民法上の請負人の義務となるものだけを全て挙げたものはどれか。
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a 請け負った仕事の欠陥に対し,期間を限って責任を負う。
b 請け負った仕事を完成する。
c 請け負った全ての仕事を自らの手で行う。
```
- a
- ✓ これが正解a,b
- a,b,c
- a,c
解説
すべてを自らの手で行うことは、約された義務に入りません。
仕上げることを約す形では、結果を渡すのが芯でした。だから何を義務として負うかも、そこから決まります。三つの記述を、一つずつ当てはめていきました。初めの記述は、欠けに期間を限って責めを負うことです。引き渡した後の不具合に応じるので、義務に入りました。次の記述は、請け負った仕事を仕上げることでした。請負契約そのものの定めなので、当然に義務になります。三つ目の記述は、すべてを自らの手で行うことでした。ところがこれは、義務には入っていません。別の取り決めが無ければ、他へ回すこともできました。仕上げさえすれば、誰に行わせてもよいからです。だから初めと次の二つを挙げた肢が当たりました。約すのは結果であって、自ら行うことではありません。シラバスも、この形を法務の項目として置いています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 初めの一つだけを挙げた肢が、こちらのほうです。欠けに責めを負う点は、確かに義務に入ります。ところが仕上げることも、義務に含まれました。それこそが約の芯そのものになります。一つ落としている形です。すべてではありません。
- 三つとも挙げた肢が、こちらに当たります。初めと次は、どちらも義務に入っていました。けれども三つ目だけが、義務ではありません。他へ回すことも、そこでは認められているからです。一つだけ外れました。三つ目を外せば残ります。
- 初めと三つ目を挙げた肢が、こちらに当たります。初めのほうは、確かに義務の中に入ります。ところが三つ目のほうは、義務ではありませんでした。そのうえ、次の記述を落としています。二か所で食い違います。最も遠い組でした。
この問題に関係する言葉
- 請負契約仕事の完成を約束して引き受ける契約のこと。作業の遂行だけを約束する準委任契約と違い、成果物を完成させる義務を負います。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問30(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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