2023年9月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問27
金融資産運用
金融派生商品に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。FP2級の過去問 540問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1クーポンスワップは、異なる通貨間で将来の金利および元本を交換する通貨スワップである。
- 2先物取引を利用したヘッジ取引には、将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する売りヘッジと、将来の価格下落リスク等を回避または軽減する買いヘッジがある。
- 3オプション取引において、コール・オプションの買い手は「権利行使価格で買う権利」を放棄することができるが、プット・オプションの買い手は「権利行使価格で売る権利」を放棄することができない。
- 4オプション取引において、コール・オプションの売り手の最大利益とプット・オプションの売り手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。
答えと解説
✓ これが正解4オプション取引において、コール・オプションの売り手の最大利益とプット・オプションの売り手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。
解説
コールでもプットでも、売り手の最大利益はプレミアムの額です。
この問は、スワップ取引・先物取引のヘッジ・オプション取引など、金融派生商品(デリバティブ)の基本を問うものです。
オプションの売り手は、買い手からプレミアム(オプション料)を受け取る代わりに、買い手が権利を行使したときに応じる義務を負います。買い手が権利を放棄すれば売り手の利益は受け取ったプレミアムだけで、これが最大の利益になります。コール・オプションでもプット・オプションでも同じなので、この記述が適切で正解です。逆に、売り手の損失は相場によって大きくなることがあります。
ほかの記述は不適切です。クーポンスワップは、異なる通貨の金利部分だけを交換する通貨スワップで、元本は交換しません。先物取引のヘッジで、将来の価格上昇リスクに備えるのは買いヘッジ、価格下落リスクに備えるのは売りヘッジで、記述は逆になっています。オプションの買い手は、コールでもプットでも、不利なときは権利を放棄でき、損失はプレミアムに限られます。
オプションは、買い手が損失をプレミアムに限定でき、売り手は利益がプレミアムに限られる、と立場を入れ替えて覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢の解説
- 1クーポンスワップは、異なる通貨間で将来の金利および元本を交換する通貨スワップである。:クーポンスワップは通貨スワップの一種ですが、交換するのは異なる通貨の金利部分だけで、元本の交換は行いません。金利と元本の両方を交換するとする点が誤りで、この記述は不適切です。
- 2先物取引を利用したヘッジ取引には、将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する売りヘッジと、将来の価格下落リスク等を回避または軽減する買いヘッジがある。:値上がりで困る人(これから買う予定の人)は先物を買っておく買いヘッジ、値下がりで困る人(保有している人)は先物を売っておく売りヘッジを使います。記述はヘッジの向きが逆で、不適切です。
- 3…買い手は「権利行使価格で買う権利」を放棄することができるが、プット・オプションの買い手は「権利行使価格で売る権利」を放棄することができない。:オプションの買い手は、コールでもプットでも、権利を行使すると不利になる場合には権利を放棄できます。そのため買い手の損失は支払ったプレミアムに限られ、プットは放棄できないとする記述は不適切です。
出典:2023年9月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問27(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)