2025年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問27
金融資産運用
オプション取引に関する問題
オプション取引の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1オプションの買い手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。
- 2コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、ボラティリティが上昇するほど、プレミアム(オプション料)が低くなる。
- 3コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる。
- 4オプション取引には、権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なアメリカンタイプや、特定の権利行使日のみ権利行使が可能なヨーロピアンタイプなどがある。
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✓ これが正解2コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、ボラティリティが上昇するほど、プレミアム(オプション料)が低くなる。
解説
ボラティリティが上がるほど、プレミアムは高くなります。
オプション取引は、ある資産を将来の一定期日(または期間内)にあらかじめ決めた価格で買う権利(コール・オプション)や売る権利(プット・オプション)を売買する取引です。権利の価格をプレミアム(オプション料)といいます。
オプションの買い手は、権利を行使すると有利なときだけ行使し、不利なら権利を放棄できます。損失は支払ったプレミアムに限られます。満期までの期間が長いほど、相場が有利に動く機会が増えるため、コールもプットもプレミアムは高くなります。権利行使のタイミングには、期間中いつでも行使できるアメリカンタイプと、特定の行使日にだけ行使できるヨーロピアンタイプがあります。これらの記述はいずれも適切です。
ボラティリティは原資産の価格の変動の大きさです。価格が大きく動くほど、権利を行使して利益を得られる可能性が高まるため、コール・プットのどちらもプレミアムは高くなります。したがって、ボラティリティが上昇するほどプレミアムが低くなるとする記述が不適切です。
満期までが長い・値動きが大きいほど、買い手に有利な機会が増えてプレミアムは高くなる、と覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1オプションの買い手は、オプションを行使す…:オプションの買い手が持つのは権利であって義務ではありません。行使すると損になる場合は行使せずに放棄でき、損失はプレミアムに限られるので、この記述は適切です。
- 3コール・オプションおよびプット・オプショ…:満期までの残り期間が長いほど、原資産の価格が買い手に有利な方向へ動く機会が多くなります。そのためコールもプットも期間が長いほどプレミアムが高くなり、この記述は適切です。
- 4オプション取引には、権利行使期間中であれ…:満期日までの間なら好きな日に使える型と、満期日などあらかじめ決めた日にしか使えない型があり、前者をアメリカンタイプ、後者をヨーロピアンタイプと呼びます。記述のとおりです。
出典:2025年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問27(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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