平成30年度 春期 午前 問55
サービスマネジメント
問題管理に関する問題
IT サービスマネジメントにおける問題管理で実施する活動のうち,事前予防的な活動はどれか。
- アインシデントの発生傾向を分析して,将来のインシデントを予防する方策を提案する。
- イ検出して記録した問題を分類して,対応の優先度を設定する。
- ウ重大な問題に対する解決策の有効性を評価する。
- エ問題解決後の一定期間,インシデントの再発の有無を監視する。
答えと解説を見る
✓ これが正解アインシデントの発生傾向を分析して,将来のインシデントを予防する方策を提案する。
解説
傾向を分析して、次の発生を先に防ぐ活動です。
問題管理の活動は、起きたことへの後始末と、これから起きることへの備えという二つに分けて眺められます。設問が求めているのは後者、つまり事前予防的なほうでした。ですから、まだ起きていない事象へ手を伸ばしている活動はどれか、という目で読むと選びやすくなります。インシデントの発生傾向を分析して、将来のインシデントを予防する方策を提案する活動は、過去の記録を材料にしてはいますが、働きかける先が未来にあります。だから、この活動が当たりました。判定の軸は、その活動が相手にしているのが、すでに起きた事象なのか、まだ起きていない事象なのかです。残る三つは、いずれもすでに記録された問題や、解決した後の様子を相手にしており、向きが過去の側でした。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ検出して記録した問題を分類して,対応の優…:検出して記録した問題を分類し、対応の優先度を設定すると述べています。手を付ける相手はすでに見つかっている問題で、どれから取りかかるかという順番を決める作業です。まだ起きていない事象へ働きかけてはいません。
- ウ重大な問題に対する解決策の有効性を評価す…:重大な問題に対する解決策の有効性を評価すると述べています。打った手が効いたかどうかを振り返る作業なので、相手にしているのは起きた後の出来事です。次の発生を先回りして止める向きではありませんでした。
- エ問題解決後の一定期間,インシデントの再発…:問題解決後の一定期間、インシデントの再発の有無を監視すると述べています。見張る相手は解決済みの問題で、また起きないかどうかを確かめる作業です。起きるより前に手を打つ活動とは、立っている時点が違いました。
この問題の用語
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問55
同じ用語が出る問題
- 令和元年度 秋期 午前 問57(インシデント)
- 平成31年度 春期 午前 問55:ベンチマーキングに関する問題(サービスマネジメント)
- 平成29年度 秋期 午前 問55:サービスレベル管理の要求事項(サービスマネジメント)
- 平成28年度 春期 午前 問56:インシデントに関する問題(問題管理)
- 平成24年度 秋期 午前 問56:問題管理プロセスの目標(問題管理)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)