平成26年度 秋期 午前 問52
プロジェクトマネジメント
クリティカルパスに関する問題
図に示すアローダイアグラムは,あるシステムの開発作業を表したものである。クリティカルパスはどれか。
〔アローダイアグラム〕字に書き起こしたもの(丸数字は結合点。凡例=矢印の上が作業名,下が所要日数)
①─A(5)→②
②─B(15)→③ ②─C(10)→④ ②─D(4)→⑤
④─E(8)→③
③─G(12)→⑥ ③─H(7)→⑦
④─I(24)→⑧ ⑦─K(10)→⑧ ⑥─L(7)→⑧
⑧─N(3)→⑨
⑤─F(15)→⑩ ⑩─J(13)→⑪ ⑪─M(5)→⑨
⇒ ⑨が終点。読み取れる順序:
A の後に B・C・D。C の後に E と I。B と E は③へ合流。
③の後に G と H。G は⑥へ、H は⑦へ。
I・K(⑦から)・L(⑥から)は⑧へ合流。⑧の後に N。
D の後に F → J → M。N と M が⑨へ入る。- アA → B → G → L → N
- イA → B → H → K → N
- ウA → C → E → G → L → N
- エA → C → I → N
答えと解説を見る
✓ これが正解ウA → C → E → G → L → N
解説
四つの道を足し比べると最長は 45 日になります。
クリティカルパスは、そこが遅れると全体の完了が遅れてしまう道、つまり余裕のない道のことです。アローダイアグラムでは矢印の下に所要日数が書かれているので、示された四つの道について通る作業の日数を足し合わせ、合計がいちばん大きいものを選びます。正解にあたるのは A、C、E、G、L、N と進む道で、5+10+8+12+7+3 = 45 日となり、ほかの三つを上回ります。この問の芯は、二本の道が一つの点で合流するところにあります。合流した先の作業は、遅いほうが着くまで始められません。したがって、一本の作業として長いものを通る道が必ずしも最長になるとは限らないという点に注意が必要です。実際、B を単独で通ると 15 日ですが、C と E を続けて通ると 18 日かかり、合流点への到着はこちらのほうが遅くなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA → B → G → L → N:合流点までを B の一本で進み、その先を G と L でつないだ道筋です。所要日数の合計は 42 日となり、正解の道に 3 日届きません。合流点への到着が早い分だけ短くなります。
- イA → B → H → K → N:合流点までを B で進んだうえ、その先も H と K という短い枝を選んでいます。合計は 40 日となり、示された四つの候補の中ではいちばん短い道筋になります。
- エA → C → I → N:C の後に 24 日を要する I へ直に進み、そこから終点へ向かう道筋です。一本の作業としては最も長いものを含んでいますが、合計は 42 日にとどまり、最長にはなりません。
この問題の用語
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成26年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問52(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 科目A 問13:クリティカルパスに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 科目A 問14:アローダイアグラムに関する問題(アローダイアグラム)
- 令和6年度 科目A 問13:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
- 令和5年度 科目A 問13:クリティカルパスに関する問題(アローダイアグラム)
- 令和元年度 秋期 午前 問52:クリティカルパスに関する問題(クリティカルパス)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)