平成22年度 春期 午前Ⅱ 問14
ハードウェア
PLLに関する問題
図に示すPLLがロック状態の場合,出力周波数f_outを基準周波数f_refで表したものはどれか。ここで,分周器の分周比はNとする。
PLLの構成(ブロック図):
f_ref → 位相比較器 → ループフィルタ → 電圧制御発振器(VCO) → f_out
↑ │
└──────────── 1/N分周器 ←──────────────────────┘- アf_ref/N
- イN/f_ref
- ウ1/(Nf_ref)
- エNf_ref
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✓ これが正解エNf_ref
解説
ロック時は分周した周波数がf_refと等しく、f_out=Nf_refです。
PLLは、位相比較器で基準周波数f_refと帰還された信号の位相を比べ、その差をループフィルタで平滑化した電圧で電圧制御発振器(VCO)の発振周波数を調整する回路です。帰還路には1/N分周器があるので、位相比較器に戻る信号の周波数はf_out/Nです。ロック状態では位相差が一定に保たれ、比べている二つの周波数が等しくなります。したがってf_out/N=f_refとなり、f_out=Nf_refです。帰還路でN分の1に分周すると出力はN倍になる、と覚えておくと、分周比を変えて周波数を作る仕組みとして理解できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アf_ref/N:f_ref/Nは、基準周波数をN分の1にした値です。分周器は帰還路にあり、f_outをN分の1にしてから基準周波数と比べているので、ロック時の出力は基準周波数のN倍になり、N分の1にはなりません。
- イN/f_ref:N/f_refは、周波数の逆数にNを掛けた形で、時間の次元をもつ量になります。出力周波数を表す式としては次元が合わないので、ロック状態の関係を表す式にはなりません。
- ウ1/(Nf_ref):1/(Nf_ref)も周波数の逆数の形で、時間の次元をもつ量です。出力周波数を表せないうえ、帰還路のN分周によって出力がN倍になるという関係とも合いません。
出典:平成22年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14
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