2019年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問1
電気に関する基礎理論
スイッチに関する問題
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図のような回路で,スイッチSを閉じたとき,a-b端子間の電圧[V]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ30
- ロ40
- ハ50
- ニ60
答えと解説
✓ これが正解ニ60
解説
スイッチを閉じると上側の抵抗が短絡され、a-b間は60 Vです。
この問は、スイッチSの働きを回路図から読み取り、直列の抵抗に電圧が分かれる性質(分圧)で解く電気回路の計算です。
スイッチSを閉じると、電源の上側から中央の分岐点までが導線でつながるので、電源のすぐ右にある上側の50 Ωの抵抗は短絡(電流が抵抗を通らず導線だけを流れること)されて働かなくなります。端子aにつながる右側の50 Ωの抵抗は、a-b端子に何もつながっていないため電流が流れず、電圧も生じません。したがって、a-b端子間の電圧は、中央の縦の50 Ωの抵抗にかかる電圧に等しくなります。
電流の通り道は、電源、縦の50 Ω、下側の50 Ω、電源の1本だけで、合計抵抗は50+50=100 Ωです。電流は120÷100=1.2 A、縦の50 Ωにかかる電圧は50×1.2=60 V となります。
スイッチを開いたままなら合計150 Ωで電圧は40 Vです。スイッチが何を短絡するかを先に見ると迷いません。
ほかの選択肢の解説
- イ30:30 Vは、スイッチを閉じた状態からも開いた状態からも出てこない値です。閉じると電流の通り道に入る50 Ωは縦と下側の2個だけで、120 Vを半分ずつ分け合い、縦の50 Ωには60 Vがかかります。
- ロ40:40 Vは、スイッチを開いたままのときの値です。上側の抵抗も通り道に入って合計150 Ωとなり、120×50/150=40 V になります。閉じた状態では上側が短絡されるため、40 Vにはなりません。
- ハ50:50 Vになる式は、この回路の120 Vと50 Ωの並びからは組み立てられません。閉じた状態の電流は1.2 Aで、これに縦の50 Ωをかけた値が答えとなり、50 Vを示す根拠はありません。
出典:2019年度上期第二種電気工事士筆記試験 問1(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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