平成29年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問20
電気工事の施工方法
絶縁電線に関する問題
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単相100 V の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で,不適切なものは。
- イ絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。
- ロ電線の引張強さが15 %減少した。
- ハ差込形コネクタによる終端接続で,ビニルテープによる絶縁は行わなかった。
- ニ電線の電気抵抗が5 %増加した。
答えと解説
✓ これが正解ニ電線の電気抵抗が5 %増加した。
解説
接続部分で電気抵抗を増加させてはいけないので、5 %増加は不適切です。
電線を接続するときの決まりは、電気設備の技術基準を定める省令に、接続部分で電線の電気抵抗を増加させないこと、絶縁性能を低下させないこと、断線のおそれがないようにすることとして書かれています。抵抗が増えると、接続部が発熱して火災の原因になるためです。
この決まりに照らすと、電気抵抗が5 %増加したとする肢は、抵抗を増加させてはならないという条件に反するので不適切です。引張強さは、接続によって20 %以上減少させないことが目安とされており(技術基準の解釈)、15 %の減少はこの範囲内です。
絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので被覆するのは、絶縁性能を保つ方法として正しい扱いです。差込形コネクタは、電線を差し込むだけで接続でき、コネクタ自体が絶縁物で覆われているので、終端接続でもビニルテープを巻かなくてよい接続です。覚え方は、抵抗は増やさない(0 %)、引張強さは20 %以上減らさない、です。
ほかの選択肢の解説
- イ絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。:電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆するのは、接続部の絶縁性能を保つための正しい方法です。省令の求める絶縁性能の低下を防ぐ考え方に沿っています。
- ロ電線の引張強さが15 %減少した。:電線の引張強さの減少は、接続によって20 %以上にしないことが目安で、15 %の減少ならこの範囲に収まっています。引張強さが減ること自体は直ちに不適切とは言えません。
- ハ差込形コネクタによる終端接続で,ビニルテープによる絶縁は行わなかった。:差込形コネクタは、接続部がコネクタの絶縁物で覆われる構造のため、終端の接続でビニルテープによる絶縁を追加する必要がありません。テープを巻かなかったことは不適切ではありません。
出典:平成29年度下期第二種電気工事士筆記試験 問20(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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