令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 機械(電気技術者試験センター)問13
機械
ブロック線図に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。電験三種の過去問 400問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
- 1

- 2

- 3

- 4

- 5

答えと解説
✓ これが正解4
解説
加え合わせ点の式を立てるとC/R=(1+jωT₁)/(1+jωT₂)です。
ブロック線図は、信号の流れを伝達関数(入力に対する出力の比)のブロックと加え合わせ点でつないだ図です。式を立てるために、最初の加え合わせ点の出力を E(jω) と置きます。E は 1/(jωT₂) のブロックと T₁/T₂ のブロックの両方に入ります。
1/(jωT₂) のブロックの出力 E/(jωT₂) は負でフィードバックされるので、E=R-E/(jωT₂) です。整理すると E×{1+1/(jωT₂)}=R、つまり E=jωT₂R/(1+jωT₂) となります。出力は2つのブロックの出力の和なので、C=E×T₁/T₂+E/(jωT₂)=E×(1+jωT₁)/(jωT₂) です。ここに E を代入すると C=R×(1+jωT₁)/(1+jωT₂) となり、C(jω)/R(jω)=(1+jωT₁)/(1+jωT₂) が得られます。
検算として ω を極端な値にしてみます。ω→0 では E が0に近づき、フィードバックの経路の出力が R に等しくなるので比は1、ω→∞ では 1/(jωT₂) の出力が0になって E=R なので比は T₁/T₂ になるはずです。得られた式も ω→0 で1、ω→∞ で T₁/T₂ となり、図と合っています。
加え合わせ点の出力を文字で置いて、その点の式を立てる、という手順で解くと複雑な図も整理できます。
ほかの選択肢の解説
- 1(T₁+jω)/(T₂+jω) を表す式:(T₁+jω)/(T₂+jω) は、ω→0 で T₁/T₂、ω→∞ で1になり、図から考えられる低い周波数で1・高い周波数で T₁/T₂ という性質と逆です。T と jω の組み方を取り違えた形です。
- 2(T₂+jω)/(T₁+jω) を表す式:(T₂+jω)/(T₁+jω) は、周波数が0のとき T₂/T₁ になります。図の回路は低い周波数でフィードバックにより出力が入力と等しくなるはずなので合わず、式を整理してもこの形は得られません。
- 3jωT₁/(1+jωT₂) を表す式:jωT₁/(1+jωT₂) は、周波数が0のとき0になります。図の回路では低い周波数で積分の経路の出力が入力に等しくなり、比は1になるので、分子に1が欠けています。
- 5{1+jω(T₁/T₂)}/(1+jωT₂) を表す式:{1+jω(T₁/T₂)}/(1+jωT₂) は、周波数を大きくすると T₁/T₂² に近づき、高い周波数で T₁/T₂ になるはずの図の性質と合いません。分子で jω に掛かるのは T₁ です。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 機械 問13(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)
