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令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 電力(電気技術者試験センター)問13

電力

一次電流I₁[A]の値の組合せ

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一次電圧6 600 V,二次電圧210 V/ 105 V の柱上変圧器がある。図のような単相3 線式配電線路において三つの抵抗負荷が接続されている。負荷1 の電流は55 A,負荷2 の電流は60 A,負荷3 の電流は45 A である。L₁ とN 間の電圧Va[V],L₂ とN 間の電圧Vb[V],及び変圧器の一次電流I₁[A]の値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

ただし,変圧器から低圧負荷までの電線1 線当たりの抵抗を0.06 Ωとし,変圧器の励磁電流とインピーダンス,低圧配電線のリアクタンス,及びC 点から負荷側線路のインピーダンスは考えないものとする。

単相3線式配電線路の回路図。柱上変圧器の一次側に一次電流I₁が流入する。二次側の3端子からそれぞれ電線1線当たり0.06 Ωの抵抗を経てC点に至り,右の端子がL₁,中央の端子がN,左の端子がL₂に接続される。C点でL₁とN間の電圧がVa,NとL₂間の電圧がVb。負荷1はL₁とN間,負荷2はNとL₂間,負荷3はL₁とL₂間に接続される
Va[V]Vb[V]I₁[A]
(1)98.696.23.12
(2)99.398.43.26
(3)98.696.23.26
(4)99.399.03.26
(5)99.398.43.12
答えと解説

✓ これが正解2Va[V] 99.3 Vb[V] 98.4 I₁[A] 3.26

解説

Va=99.3 V、Vb=98.4 V、I₁=3.26 Aの組合せが正しいです。

単相3線式の電圧は、まず各電線に流れる電流を求め、電線ごとの抵抗×電流の電圧降下を足し引きして求めます。変圧器のインピーダンスは考えないので、二次側の電圧は210 V/105 Vより、L₁とN間、NとL₂間ともに105 Vとします。

図から、負荷1はL₁とN間、負荷2はNとL₂間、負荷3はL₁とL₂間につながっています。L₁の電流は負荷1と負荷3の分で55+45=100 A、L₂の電流は負荷2と負荷3の分で60+45=105 Aです。Nには負荷1の55 Aと負荷2の60 Aが逆向きに流れるので、差の60-55=5 Aが、変圧器から負荷の側へ向かって流れます。

L₁とN間では、Nの5 Aの向きによりNでの電圧降下はVaを押し上げる側に働くので、Va=105-0.06×100+0.06×5=105-6+0.3=99.3 Vです。NとL₂間では反対に下げる側に働くので、Vb=105-0.06×105-0.06×5=105-6.3-0.3=98.4 Vです。

一次電流は、理想変圧器として一次側と二次側の電力が等しいことから、I₁=(105×100+105×105)÷6 600=21 525÷6 600≒3.26 Aです。検算として、負荷の電力99.3×55+98.4×60+(99.3+98.4)×45≒20 262 Wと、線路損失0.06×(100²+105²+5²)=1 263 Wの和も21 525 Wとなり、一致します。

中性線の電流は二つの負荷電流の差で、軽い側の電圧を上げ重い側の電圧を下げる、と覚えると符号を間違えません。

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出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 電力 問13(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。

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