令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問1
理論
静電エネルギー[J]の値の組合せ
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直流電圧1 000 Vの電源で充電された静電容量8 μFの平行板コンデンサがある。コンデンサを電源から外した後に電荷を保持したままコンデンサの電極間距離を元の距離の2倍にしたとき,静電容量[μF]と静電エネルギー[J]の値の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
| 静電容量 | 静電エネルギー | |
|---|---|---|
| (1) | 4 | 4 |
| (2) | 4 | 8 |
| (3) | 16 | 2 |
| (4) | 16 | 4 |
| (5) | 16 | 8 |
- 1静電容量 4 静電エネルギー 4
- 2静電容量 4 静電エネルギー 8
- 3静電容量 16 静電エネルギー 2
- 4静電容量 16 静電エネルギー 4
- 5静電容量 16 静電エネルギー 8
答えと解説
✓ これが正解2静電容量 4 静電エネルギー 8
解説
電荷一定で距離2倍なら容量は半分の4 μF、エネルギーは2倍の8 Jです。
コンデンサの電荷Q、静電容量C、電圧Vの間にはQ=CVが成り立ち、蓄えられる静電エネルギーはW=(1/2)CV²=Q²/(2C)で表されます。平行板コンデンサの静電容量はC=εS/d(εは誘電率、Sは電極の面積、dは電極間距離)なので、電極間距離に反比例します。
はじめの電荷はQ=CV=8×10⁻⁶×1 000=8×10⁻³ Cです。電源から外したので、電極を引き離しても電荷は逃げ場がなく、8×10⁻³ Cのまま保たれます。距離を2倍にすると静電容量は半分の4 μFになります。静電エネルギーはW=Q²/(2C)=(8×10⁻³)²/(2×4×10⁻⁶)=64×10⁻⁶/(8×10⁻⁶)=8 Jです。
はじめのエネルギーは(1/2)×8×10⁻⁶×1 000²=4 Jなので、エネルギーは2倍に増えています。増えた分は、引き合う電極を引き離すために外から加えた仕事です。したがって静電容量4 μF、静電エネルギー8 Jの組合せが正解です。
電源から外した後は電荷が一定、つないだままなら電圧が一定、と最初に見分けると、使う式を取り違えません。
ほかの選択肢の解説
- 1静電容量 4 静電エネルギー 4:静電容量4 μFは合っていますが、4 Jは電極を動かす前のエネルギーのままです。電荷一定で容量が半分になるとQ²/(2C)は2倍になり、引き離す仕事の分だけエネルギーが増えるので、4 Jにはとどまりません。
- 3静電容量 16 静電エネルギー 2:電極間距離を2倍にすると、平行板の静電容量は距離に反比例して小さくなります。16 μFは容量を逆に2倍にした値で、2 Jはその誤った16 μFを使ってQ²/(2C)を計算した結果です。
- 4静電容量 16 静電エネルギー 4:16 μFは距離と容量の関係を逆にとった値です。4 Jも距離を変える前のエネルギーで、電荷を保ったまま電極を引き離したときのエネルギーの変化を反映していません。
- 5静電容量 16 静電エネルギー 8:静電エネルギー8 Jは正しい値と一致しますが、静電容量を16 μFとした点が誤りです。平行板の容量は電極間距離に反比例するため、距離を2倍にすれば元の8 μFの半分になります。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問1(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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