平成28年度 春期 午前Ⅱ 問5
システム監査
ITF法に関する問題
表はコンピュータを利用して行うシステム監査技法についてまとめたものである。(1)〜(4)の組合せとして,適切なものはどれか。
表(原典は表。見出しは2段で,上段の“主な機能”が“システムのテスト”から“稼働中のオンラインシステムからのデータ抽出”までの6列にまたがる):
| 技法 | システムのテスト | (1) | (2) | (3) | (4) | 稼働中のオンラインシステムからのデータ抽出 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| テストデータ法 | ○ | |||||
| 汎用監査ソフトウェア法 | ○ | |||||
| 組込み監査モジュール法 | ○ | ○ | ||||
| ITF法 | ○ | ○ | ||||
| 並行シミュレーション法 | ○ | ○ | ||||
| スナップショット法 | ○ | |||||
| トレーシング法 | ○ | |||||
| コード比較法 | ○ |
選択肢は原典では(1)〜(4)の表。
- ア(1):稼働中オンラインシステムのテスト / (2):プログラム変更の検証 / (3):データの抽出 / (4):プログラムロジックの分析
- イ(1):稼働中オンラインシステムのテスト / (2):プログラムロジックの分析 / (3):プログラム変更の検証 / (4):データの抽出
- ウ(1):データの抽出 / (2):稼働中オンラインシステムのテスト / (3):プログラムロジックの分析 / (4):プログラム変更の検証
- エ(1):データの抽出 / (2):プログラムロジックの分析 / (3):稼働中オンラインシステムのテスト / (4):プログラム変更の検証
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✓ これが正解イ(1):稼働中オンラインシステムのテスト / (2):プログラムロジックの分析 / (3):プログラム変更の検証 / (4):データの抽出
解説
ITF法とコード比較法の欄から、各列の機能を一つずつ確定できます。
表は、コンピュータを利用する監査技法(CAAT)と、それぞれの主な機能を対応させたものです。見分ける軸は、○が一つしか付いていない列に注目し、技法の特徴から列の機能を決めることです。(1)はITF法だけに○があり、ITF法は稼働中のシステムに監査用の口座を設けて検証するので、稼働中オンラインシステムのテストです。(3)はコード比較法だけに○があり、本番のプログラムと承認済みのプログラムを比べるので、プログラム変更の検証です。(4)は汎用監査ソフトウェア法と組込み監査モジュール法に○があり、データの抽出です。残る(2)は、並行シミュレーション法などに共通するプログラムロジックの分析です。○が一つの列から決めるのが近道です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア(1):稼働中オンラインシステムのテスト…:(2)をプログラム変更の検証とすると、並行シミュレーション法やスナップショット法の欄に合いません。(3)をデータの抽出とすると、承認済みのプログラムと比べるコード比較法の性格とも食い違います。
- ウ(1):データの抽出 / (2):稼働中…:(1)をデータの抽出とすると、データの抽出が得意な汎用監査ソフトウェア法の欄に○が付かず不自然です。ITF法だけに○がある列は、稼働中のシステムに監査用データを流す機能と考えるのが筋です。
- エ(1):データの抽出 / (2):プログ…:(4)をプログラム変更の検証とすると、汎用監査ソフトウェア法と組込み監査モジュール法がプログラム変更を確かめる技法になってしまいます。この二つはデータを抽出する技法であり、組合せが合いません。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問6:JIS Q 27002の問題(テスト)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(システム監査)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(システム監査)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問3:業務処理統制についての監査手続(テスト)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問7:JIS Q 27002の問題(テスト)
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