令和7年度 秋期 午前 問14
システム構成要素
キャパシティプランニングの問題
キャパシティプランニングの目的の一つに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
- ア応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して,適切な変更を行うことによって,そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。
- イシステムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
- ウソフトウェアとハードウェアをチューニングして,現状の処理能力を最大限に引き出して,スループットを向上させることである。
- エパフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので,特定のリソースの有効利用を向上させることである。
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✓ これが正解イシステムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
解説
将来の応答時間を維持する計画づくりです。
この設問は、キャパシティプランニングの目的として四つの記述のうち最も当てはまるものを選ばせています。ですから見分けの軸は、いまある資源で性能を引き出すチューニングの話なのか、それとも将来を見据えて必要な資源を計画する話なのかという一点だけです。キャパシティプランニングでは、いまの負荷と性能を測り、業務量の伸びを見積もり、目標の応答時間を保つのに必要な資源をあらかじめ用意していく、という未来向きの活動を指します。この考え方に噛み合う記述は、現在の応答時間を調査して長期的に監視することによって、将来を含めて応答時間を維持するというものです。時制の向きが未来にあり、監視から先回りの増強へとつながる筋書きが素直に読み取れます。したがって答えの記述は、長期的に監視して将来まで応答時間を維持する、という形の説明です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア応答時間に最も影響があるボトルネックだけ…:ボトルネックだけに着目して低減や排除を図るという説明は、いま出ている遅さをつぶす性能チューニングの説明です。将来の負荷に耐える資源を用意するというキャパシティプランニングの目的とは、時制と対象がずれています。
- ウソフトウェアとハードウェアをチューニング…:現状の処理能力を最大限に引き出してスループットを向上させるという説明も、現状のという言葉のとおり、いまある資源から性能を引き出すチューニングの話です。将来の伸びを計画に織り込むという主旨ではありません。
- エパフォーマンスの問題はリソースの過剰使用…:特定のリソースの有効利用を向上させるという説明は、いまある資源をより上手に使う方向の改善に当たります。将来の負荷を見据えて容量を確保していくというキャパシティプランニングの筋書きとは、目的の向きが違います。
この問題の用語
- 応答時間要求を終えてから、最初の結果が表示され始めるまでの時間です。処理がすべて終わるまでを測るターンアラウンドタイムとは別です。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問14
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 春期 午前 問27:内部スキーマの設計に含まれるもの(応答時間)
- 令和2年度 10月 午前 問57:監視についての注意事項(応答時間)
- 令和元年度 秋期 午前 問14:キャパシティプランニングの問題(応答時間)
- 平成31年度 春期 午前 問14:ヒット率に関する問題(応答時間)
- 平成29年度 秋期 午前 問32:応答時間に関する問題(応答時間)
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