平成30年度 秋期 午前 問13
システム構成要素
TPSに関する問題
商品検索と発注入力が可能な Web システムについて,時間帯別のトランザクション数を表 1 に,TPS(Transaction Per Second)による必要な CPU 数を表 2 に示す。この Web システムに必要かつ十分な CPU 数は幾つか。ここで,OS のオーバヘッドなどの処理については無視でき,トランザクションはそれぞれの時間帯の中で均等に発生するものとする。
表 1 時間帯別のトランザクション数 単位 件
| 9:00 〜 10:00 | 11:00 〜 12:00 | 13:00 〜 14:00 | |
|---|---|---|---|
| 商品検索 | 10,800 | 43,200 | 21,600 |
| 発注入力 | 7,200 | 21,600 | 14,400 |
表 2 TPS による必要な CPU 数
| 10 TPS 未満 | 10 TPS 以上 20 TPS 未満 | 20 TPS 以上 30 TPS 未満 | 30 TPS 以上 40 TPS 未満 | |
|---|---|---|---|---|
| 必要な CPU 数 | 1 | 2 | 3 | 4 |
- ア1
- イ2
- ウ3
- エ4
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✓ これが正解イ2
解説
最も混む時間帯の18TPSで決まり、CPUは2つです。
二枚の表から、必要かつ十分な CPU 数を読み取る問いです。手順は三つです。時間帯ごとに件数を合計し、秒あたりに直し、最も混む時間帯の値を表に当てます。まず商品検索と発注入力を足します。CPU から見れば処理の種類は区別されないからです。九時台は10,800と7,200で18,000件、十一時台は43,200と21,600で64,800件、十三時台は21,600と14,400で36,000件になります。次に一時間は3,600秒ですから、それぞれを割って秒あたりの処理件数、つまりスループットに直します。九時台が5、十一時台が18、十三時台が10です。最も高いのは十一時台の18で、これがピークになります。表では10以上20未満の帯に入りますから、必要な CPU 数は2です。設問の必要かつ十分という二語も確かめます。1では10未満の帯までしかさばけないので足りず、3以上は20以上の帯のためのものなので過剰です。2でちょうどになります。見分けの軸は、平均ではなく山の高さで決めることです。キャパシティプランニングでは、同時に起きない負荷を足し合わせても意味がありません。設問が各時間帯の中で均等に発生すると断っているのは、その中ではならしてよいという意味であって、時間帯どうしをならしてよいという意味ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア1:三つの時間帯をならして考えると、合計118,800件を三時間と3,600秒で割っておよそ11となり、この台数では足りません。そもそもこの台数がさばけるのは10未満の帯までなので、ピークの18には届きません。
- ウ3:ピークの18を20以上の帯に入れて読むとこの台数になります。表の区切りは20以上30未満なので、18は一つ下の帯に入ります。境目をまたいで読むと、必要より一つ多い台数を選んでしまいます。
- エ4:三つの時間帯の値を5と18と10で足して33とし、30以上40未満の帯を引くとこの台数になります。それぞれの山は別の時間に立つので重なりません。三つの負荷が同時に押し寄せることはないので、足し合わせる根拠がありません。
この問題の用語
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13
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