令和2年度 10月 午前 問49
開発技術
スクラムに関する問題
アジャイル開発手法の説明のうち,スクラムのものはどれか。
- アコミュニケーション,シンプル,フィードバック,勇気,尊重の五つの価値を基礎とし,テスト駆動型開発,ペアプログラミング,リファクタリングなどのプラクティスを推奨する。
- イ推敲(プロジェクト立上げ,適応的サイクル計画),協調(並行コンポーネント開発),学習(品質レビュー,最終 QA/リリース)のライフサイクルをもつ。
- ウプロダクトオーナなどの役割,スプリントレビューなどのイベント,プロダクトバックログなどの作成物,及びルールから成るソフトウェア開発のフレームワークである。
- エモデルの全体像を作成した上で,優先度を付けた詳細なフィーチャリストを作成し,フィーチャを単位として計画し,フィーチャ単位に設計と構築を繰り返す。
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✓ これが正解ウプロダクトオーナなどの役割,スプリントレビューなどのイベント,プロダクトバックログなどの作成物,及びルールから成るソフトウェア開発のフレームワークである。
解説
役割・出来事・成果物を柱にした枠組みが該当します。
この設問は、身軽な開発の手法のうち、スクラムの説明はどれかを選ぶ問いです。ですから、その手法が中心に据えるものは何かという一点で見分けます。ここで求められているものは、担い手の役割、区切りの中で行う出来事、生まれる成果物、そしてそれらを支える取り決めを組み合わせて作った、開発の運営を回すための枠組みそのものです。管理を主導するプロダクトオーナ、進み方の障害物を取り除く役、実際に作る役の三つの役割と、スプリントごとの計画・確かめ合い・振り返りといった出来事、進めるうちに整えていく順序立ての作業一覧などの成果物、これらが柱として並びます。ほかの記述は、五つの価値と実践を並べる手法、推敲と協調と学習という段階を持つ手法、優先順位を付けた機能単位で作りきる手法を述べたもので、柱の置き方や規模の見方が異なります。ですから、何が柱に置かれているかで切り分けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アコミュニケーション,シンプル,フィードバ…:五つの価値の並びと、二人一組の作業や試験を先に書く実践などを柱に据えた手法を述べています。並ぶのは実践のまとまりであり、役割と出来事と成果物を柱にする枠組みとは並べ方の切り口が違います。
- イ推敲(プロジェクト立上げ,適応的サイクル…:推敲・協調・学習という段階を通してものを作り上げていくと述べています。段階の並びで手法を組み立てる形であり、役割・出来事・成果物を柱に据える運営の枠組みとは組み立て方の階層が別です。
- エモデルの全体像を作成した上で,優先度を付…:対象の全体像を作った上で、機能の一覧に順位を付け、その機能ごとに設計と作り込みを繰り返すと述べています。中心に据えるのは機能の単位であり、役割と出来事と成果物を柱にする形とは別の手法です。
この問題の用語
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問49
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問60:ユーザ受入テストに関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前 問50:スクラムに関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前 問45:デザインレビューの目的(レビュー)
- 令和6年度 秋期 午前 問58:システム監査に関する問題(レビュー)
- 令和5年度 春期 午前 問56:サービスレベル目標に関する問題(レビュー)
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