平成28年度 春期 午前 問25
ヒューマンインタフェース
ユーザビリティに関する問題
使用性(ユーザビリティ)の規格(JIS Z 8521:1999)では,使用性を,“ある製品が,指定された利用者によって,指定された利用の状況下で,指定された目的を達成するために用いられる際の,有効さ,効率及び利用者の満足度の度合い”と定義している。この定義中の“利用者の満足度”を評価するのに適した方法はどれか。
- アインタビュー法
- イヒューリスティック評価
- ウユーザビリティテスト
- エログデータ分析法
答えと解説を見る
✓ これが正解アインタビュー法
解説
気持ちは外から測れないので、本人に尋ねる方法を選びます。
設問が引いている定義の中に、測り方を分ける手掛かりが入っています。使用性は有効さ、効率、利用者の満足度の三つで測ると書かれていますが、この三つは測り方の性質が同じではありません。有効さは目的を達成できたかどうかなので外から観察できます。効率も、かかった時間や操作の回数として外から数えられます。ところが満足度だけは本人の心の中にあるもので、外から眺めても数えられません。すると残る道は一つで、本人に直接尋ねることになります。ですからインタビュー法が適した方法です。同じ考え方でアンケート法や質問紙法も満足度に向きます。もう一つ、設問の限定を読み落とさないことが肝心です。聞かれているのは使用性そのものではなく、定義の中の満足度という一点だけです。評価法は誰から取るのかで並べておくと、この型は毎回同じ手順で解けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イヒューリスティック評価:ヒューリスティック評価は、経験則の一覧に照らして評価者が画面の問題点を挙げる手立てです。判断を出すのは評価する側であって、利用者が一人も関わりません。
- ウユーザビリティテスト:ユーザビリティテストは、課題をやってもらって達成できたか何分かかったかを観察します。名前が似ているので選びたくなりますが、記録に残るのは行動であって気持ちではありません。
- エログデータ分析法:ログデータ分析法で分かるのは、どの画面を何回開いたかといった操作の履歴です。使っていて心地よかったかどうかは、その記録からは読み取れません。
この問題の用語
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問25
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)