平成26年度 春期 午前 問66
システム企画
要件定義に関する問題
社内の業務システムの要件定義の承認を担う責任者に含まれるのはどれか。
- ア開発要員を派遣している派遣元の責任者
- イシステムの運用・保守を担当している部門の責任者
- ウ当システムの RFP 発行先の全てのベンダの責任者
- エプロジェクト管理で使用する進捗管理ツールの提供元の責任者
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✓ これが正解イシステムの運用・保守を担当している部門の責任者
解説
承認できるのは、結果を引き受ける社内の側です。
設問は、社内の業務システムについて、要件定義の承認を担う責任者に含まれるものを選ばせています。要件定義は、自分たちが何を必要とするかを決める作業ですから、承認できるのは、その決定の結果を引き受ける発注側に限られます。利用部門、経営者、システム部門、そして出来上がったものを動かし続ける運用と保守の部門は、いずれも社内の利害関係者です。中でも運用と保守を担う部門は、監視やバックアップ、障害への対応、移行といった要件を出せる唯一の立場で、ここを抜かすと、作れたのに動かし続けられないものが残ります。ですから見分ける軸は、社内か社外かの一点です。残りの三つは、いずれも外部の会社の責任者で、関わりの深さにかかわらず承認する立場にありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア開発要員を派遣している派遣元の責任者:人を送り出している会社の側の責任者です。送り出した労働者の雇用については責任を負いますが、発注側が何を必要とするかという業務の中身まで決める立場ではありません。
- ウ当システムの RFP 発行先の全てのベン…:提案を求める RFP を受け取る側、つまり選定より前の候補となる会社の責任者です。しかも全社が承認に加わる形になっており、RFP は要件が固まった後に出すものですから、順序としても逆です。
- エプロジェクト管理で使用する進捗管理ツール…:進捗を管理する道具を売っている会社の責任者です。業務システムに何を求めるかという中身とは関わりがないので、関わりの深さを比べるまでもなく外れます。
この問題の用語
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問66
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問46:要件定義に関する問題(要件定義)
- 令和5年度 秋期 午前 問65:要求事項に関する問題(利害関係者)
- 令和5年度 春期 午前 問64:トレーサビリティに関する問題(利害関係者)
- 平成25年度 春期 午前 問66:RFIの説明(RFP)
- 平成24年度 秋期 午前 問65:RFIの説明(RFP)
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