平成24年度 春期 午前 問75
企業活動
安全在庫に関する問題
X 社では,(1) 〜 (4) に示す算定方式で在庫補充量を決定している。第 n 週の週末時点での在庫量を B [n],第 n 週の販売量を C [n] としたとき,第 n 週の週末に発注する在庫補充量の算出式はどれか。ここで,n は 3 以上とする。
〔在庫補充量の算定方式〕
(1) 週末ごとに在庫補充量を算出し,発注を行う。在庫は翌週の月曜日に補充される。 (2) 在庫補充量は,翌週の販売予測量から現在の在庫量を引き,安全在庫量を加えて算出する。 (3) 翌週の販売予測量は,先週の販売量と今週の販売量の平均値とする。 (4) 安全在庫量は,翌週の販売予測量の 10%とする。
- ア(C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n]
- イ(C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n-1]
- ウ(C[n-1]+C[n])/2+C[n]×0.1-B[n]
- エ(C[n-2]+C[n-1])/2+C[n]×0.1-B[n]
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✓ これが正解ア(C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n]
解説
予測を 1.1 倍し今週末の在庫を引く式です。
この設問は、文章で書かれた算定方式を、そのまま式に写せるかを尋ねています。見分けの軸は、方式の各項が何を基準にしているか、という一点になります。番号ごとに順に写します。翌週の販売予測量は、先週の販売量と今週の販売量の平均です。今週が第 n 週ですから先週は第 n − 1 週で、予測は(C[n − 1] + C[n])÷ 2 になります。次に安全在庫量ですが、これは翌週の販売予測量の 10%と定められています。基準になるのは予測のほうであり、ここを読み違えないでください。全体の組み立ては、翌週の販売予測量から現在の在庫量を引き、安全在庫量を加える形です。式にすると、予測 − B[n] + 予測 × 0.1 となります。予測が 2 か所に出てきますので 1.1 でくくれ、整理すると予測 × 1.1 − B[n] です。引く在庫は、発注を行う第 n 週の週末に手元にある量ですから B[n] になります。なお、在庫が翌週の月曜日に補充されるという条件は、今週末に何個発注するかを変えませんので、式には現れません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ(C[n-1]+C[n])/2×1.1-…:組み立ては合っていますが、最後に引く在庫の時点が 1 週ずれています。差し引くのは発注する週末に手元にある量ですので、第 n − 1 週の週末の値を使うことはできません。
- ウ(C[n-1]+C[n])/2+C[n]…:安全在庫の基準を今週の販売量に取っています。方式は翌週の販売予測量の 10%と定めていますから、予測が 2 週の平均である分だけ、C[n] × 0.1 では値がずれてしまいます。
- エ(C[n-2]+C[n-1])/2+C[…:安全在庫の基準を今週の販売量に取っている点に加え、平均を取る 2 週も 1 週ずつ古いほうへずれています。先週と今週ではなく、先々週と先週の平均になってしまっています。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問75
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