平成22年度 春期 午前 問15
システム構成要素
モニタリングの説明
コンピュータシステムの性能評価法の一つであるモニタリングの説明として,適切なものはどれか。
- ア各プログラムの実行状態や資源の利用状況を測定し,システムの構成や応答性能を改善するためのデータを得る。
- イシステムの各構成要素に関するカタログ性能データを収集し,それらのデータからシステム全体の性能を算出する。
- ウ典型的なプログラムを実行し,入出力や制御プログラムを含めたシステムの総合的な処理性能を測定する。
- エ命令を分類し,それぞれの使用頻度を重みとした加重平均によって全命令の平均実行速度を求める。
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✓ これが正解ア各プログラムの実行状態や資源の利用状況を測定し,システムの構成や応答性能を改善するためのデータを得る。
解説
本番のシステムをそのまま測るのがモニタリングです。
性能を評価する方法はいくつもありますが、いま動いているそのシステム自体を対象にするのか、それとも外から持ってきた材料で見積もるのか、という 1 本の物差しで並べ直すと混ざりません。モニタリングは前者にあたり、稼働中のシステムの内側に測定の仕組みを組み込んで、実際の動きをそのまま記録します。得られるのはこの環境でこの使われ方をしたときの実測なので、どこで時間を取られているのかが分かり、構成の見直しや応答性能の改善にそのまま役立てられます。正解は、各プログラムの実行状態や資源の利用状況を測定し、システムの構成や応答性能を改善するためのデータを得るという説明です。実際に流れている仕事そのものを観測の対象にしている点が、ほかの評価法との分かれ目になります。逆に言えば、走らせるものが本番の仕事でなかったり、そもそも走らせなかったりする方法は、どれだけ精密でも仮定を置いた見積りにとどまります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イシステムの各構成要素に関するカタログ性能…:部品ごとに公表されている数値を集めて積み上げる方法で、システムを動かすこと自体がありません。実際の組合せや使われ方によって生じる食い違いが、計算の中にまったく現れてきません。
- ウ典型的なプログラムを実行し,入出力や制御…:動かしはしますが、走らせるのは測るために用意した別のプログラムです。本番で流れている仕事とは中身が違うため、実際の使われ方をそのまま写し取った結果にはなりません。
- エ命令を分類し,それぞれの使用頻度を重みと…:命令ミックスと呼ばれる方法で、どの命令がどれくらい現れるかをあらかじめ仮定して平均を計算します。やはり実行しないので、置いた仮定が現場と合っているかどうかは確かめられません。
この問題の用語
- モニタリング活動が決めたとおり行われているかを継続して監視すること。システムの稼働や計画の進み具合を見て、異常やずれに早く気づくために行います。
- システムの構成機器をどう組み合わせてシステムを作るかという、組み立て方です。二重にする形や、待機を置く形など、目的で選び分けます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
出典:平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問59:監査人が行うフォローアップ(モニタリング)
- 令和7年度 秋期 午前 問12:IaCに関する問題(システムの構成)
- 令和7年度 春期 午前 問65:ビジネス分析の達成目標の一つ(システムの構成)
- 令和7年度 春期 午前 問13:稼働率の関係を示したグラフ(システムの構成)
- 令和6年度 秋期 午前 問60:フォローアップの説明(モニタリング)
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