平成26年度 春期 午前 問15
システム構成要素
システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アMTBF と MTTR は,稼働率が 0.5 のときに等しくなる。
- イMTBF は,システムが故障してから復旧するまでの平均時間を示す。
- ウMTTR は,MTBF に稼働率を掛けると求めることができる。
- エMTTR は,システムに発生する故障と故障の間隔の平均時間を示す。
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✓ これが正解アMTBF と MTTR は,稼働率が 0.5 のときに等しくなる。
解説
稼働率の式に 0.5 を入れるだけで決まります。
設問は、システムの信頼性指標についての記述から正しいものを選ばせています。まず二つの略語を定義に戻します。MTBF は故障と故障の間隔の平均、つまり動いている時間の長さで、MTTR は故障してから復旧するまでの平均、つまり止まっている時間の長さです。この二つから稼働率は、MTBF を MTBF と MTTR の和で割った値として決まります。ここに 0.5 を入れると、分母が分子の二倍になるという関係が出てくるので、MTBF と MTTR が等しいときに稼働率は 0.5 になります。意味の側から読んでも同じです。動いている時間と止まっている時間が同じ長さなら、全体の半分しか動いていないことになります。具体的な数でも確かめられます。どちらも 100 時間なら 100 割る 200 で 0.5 となり、式と一致します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イMTBF は,システムが故障してから復旧…:復旧までにかかる平均の長さを指すのは、修理を表すほうの略語です。ここでは二つの略語の意味をそっくり取り違えています。
- エMTTR は,システムに発生する故障と故…:故障と故障の間隔を指すのは、動いている長さを表すほうの略語です。これも二つの略語が入れ替わった記述になっています。
- ウMTTR は,MTBF に稼働率を掛ける…:掛ける相手が違います。動いている長さに、止まっている割合を動いている割合で割ったものを掛けるのが正しい形です。間隔が 900 時間で 0.9 の場合、この記述どおりだと 810 時間になりますが、実際に止まっているのは 100 時間です。
この問題の用語
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問13:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和7年度 春期 午前 問13:稼働率の関係を示したグラフ(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前 問12:稼働率に関する問題(MTBF)
- 令和5年度 秋期 午前 問15:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和4年度 秋期 午前 問14:アベイラビリティ(稼働率)(MTBF)
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