令和元年度 秋期 午前 問17
システム構成要素
ジョブスケジューリングの問題
ジョブ群と実行の条件が次のとおりであるとき,一時ファイルを作成する磁気ディスクに必要な容量は最低何 M バイトか。
〔ジョブ群〕
A → B / A → C B → D / B → E C → E D → F / E → F
〔実行の条件〕
1. ジョブの実行多重度を 2 とする。
2. 各ジョブの処理時間は同一であり,他のジョブの影響は受けない。
3. 各ジョブは開始時に 50M バイトの一時ファイルを新たに作成する。
4. Ⓧ→Ⓨ の関係があれば,ジョブ X の開始時に作成した一時ファイルは,直後のジョブ Y で参照し,ジョブ Y の終了時にその一時ファイルを削除する。直後のジョブが複数個ある場合には,最初に生起されるジョブだけが先行ジョブの一時ファイルを参照する。
5. Ⓧ から Ⓨ・Ⓩ の2本に分かれる形は,ジョブ X の終了時に,ジョブ Y, Z のようにジョブ X と矢印で結ばれる全てのジョブが,上から記述された順に優先して生起されることを示す。
6. Ⓧ・Ⓨ の2本が Ⓩ に合流する形は,先行するジョブ X, Y 両方が終了したときにジョブ Z が生起されることを示す。
7. ジョブの生起とは実行待ち行列への追加を意味し,各ジョブは待ち行列の順に実行される。
8. OS のオーバヘッドは考慮しない。
- ア100
- イ150
- ウ200
- エ250
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✓ これが正解ウ200
解説
同時に動く数と、いつ消えるかの二つを追って山を見ます。
同時に動かせる数、すなわち多重度は二つで、各ジョブは開始のときに50Mバイトを作ります。まずAだけが動き、合計は50Mバイトです。Aが終わるとBとCが並んで走り出し、二つ分が積まれて150Mバイトになります。ここでAの作った分はBの終了時に消えるため、その時点の残りは100Mバイトです。続いてDとEが走り出すと、新たに二つ分が積まれ、合計は200Mバイトへ届きます。これが最も高くなる場面です。DとEが終わればBとCの作った分が落ち、最後にFが走っても150Mバイトどまりです。積まれる時点と落ちる時点を時間の順に並べて追えば、山の高さが見えてきます。同時に走れるのが二つまでという条件が、この山の高さを決めています。作られる時点はジョブの開始、落ちる時点は直後のジョブの終了です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア100:100Mバイトは、同時に動く二つ分だけを数えた値です。先に動いたジョブの作った分が、次のジョブが終わるまで残っている点が抜けています。残っている分まで数え上げると、山はもっと高くなります。足し忘れた形です。残る分も数えます。
- イ150:150Mバイトは、AとBとCまでが動いた時点の値です。確かに一度この高さになりますが、その後にDとEが走り出す場面でさらに高くなります。高くなる場面は一度きりではありません。最後まで追います。途中で止めません。
- エ250:250Mバイトは、消える分を数えずに積み上げていったときの値です。先行するジョブの作った分は、直後のジョブが終わる時点で落ちます。落ちる時点を織り込むと、山は200Mバイトで止まります。減る側も数えます。
この問題の用語
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問17
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