令和6年度 北海道 午前 問38
主な医薬品とその作用
硫酸コバルトに関する問題
貧血用薬の配合成分及び副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 貧血用薬は、消化器系への副作用を軽減するため、食前に服用することが望ましい。
b コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
c ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
d 貧血用薬の主な副作用として、悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、c)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
答えと解説を見る
✓ これが正解4(b、d)
解説
bとdが正しく、aは食後服用、cはビタミンCの説明なので誤り。
手引きの第3章、貧血用薬(鉄製剤)の配合成分と副作用の知識で判断します。貧血用薬には、不足した鉄分を補う鉄分のほか、造血に関わるビタミンやミネラルが配合されることがあります。
aは誤りです。貧血用薬は、消化器系への副作用を軽減するため、食後に服用することが望ましいとされています。食前とする部分が違います。bは正しい記述です。コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合があります。cは誤りです。消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられるのは、ビタミンC(アスコルビン酸等)です。ビタミンB6は、ヘモグロビン産生に必要なビタミンとして配合されます。dは正しい記述です。貧血用薬の主な副作用として、悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られています。
したがって、bとdの組み合わせが正解です。鉄製剤は胃腸を荒らしやすいので食後に飲み、吸収を助けるのはビタミンC、と2点を結びつけて覚えると、aとcの誤りに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):bは正しいものの、aの判定が食い違います。鉄製剤は胃腸への副作用が出やすいため、それを軽くする目的で食後に飲むのが望ましいとされ、食前とするaは誤りです。
- 2(a、c):aもcも誤りの記述です。鉄製剤は胃腸の負担を減らすため食後に服用するのが望ましく、鉄の吸収を助けるために配合されるのはビタミンB6ではなくビタミンCです。
- 3(b、c):bは正しいものの、cの判定が食い違います。鉄が吸収されやすい状態を保つ目的で配合されるのはアスコルビン酸などのビタミンCで、ビタミンB6はヘモグロビンを作るために使われます。
- 5(c、d):dは正しいものの、cの判定が食い違います。ビタミンB6はヘモグロビンの産生に必要なビタミンとして配合されるもので、消化管で鉄を吸収しやすくする目的のものではありません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問38(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)