令和5年度 北海道 午前 問45
主な医薬品とその作用
バシトラシンに関する問題
にきび、吹き出物等の要因と基礎的なケア及び抗菌作用を有する配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
b フラジオマイシン硫酸塩は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
c 皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)が毛穴から侵入し、皮脂腺、汗腺で増殖して生じた吹き出物を毛嚢炎(疔)という。
d 油分の多い化粧品はにきびを悪化させることがあり、基礎的ケアとしては、水性成分主体のものを選択することが望ましい。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 誤 正
- 2正 誤 正 誤
- 3正 誤 誤 正
- 4誤 誤 正 正
- 5誤 正 誤 誤
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✓ これが正解3正 誤 誤 正
解説
a・dが正。bはタンパク質合成阻害、cは化膿菌が原因で誤り
手引き第3章の皮膚に用いる薬のうち、にきび・吹き出物と抗菌作用を有する配合成分の知識で判断します。
aは、バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示すという内容で正しい記述です。bは誤りです。フラジオマイシン硫酸塩は、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示します。細菌のDNA合成を阻害するのはサルファ剤です。
cは誤りです。毛嚢炎(疔)は、毛穴から化膿菌(黄色ブドウ球菌など)が侵入し、皮脂腺、汗腺で増殖して生じた吹き出物をいいます。にきび桿菌(アクネ菌)は、にきびの要因とされる皮膚常在菌です。dは、油分の多い化粧品はにきびを悪化させることがあり、基礎的ケアとしては水性成分主体のものを選ぶことが望ましいという内容で正しい記述です。
したがって、a正・b誤・c誤・d正の組み合わせが正解です。抗菌成分は、細胞壁(バシトラシン)・タンパク質(フラジオマイシン)・DNA(サルファ剤)と、阻害する対象で仕分けて覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 誤 正:bを正としている点が食い違います。フラジオマイシン硫酸塩が妨げるのは細菌のタンパク質合成で、DNA合成を妨げるのはサルファ剤なので、bは誤りです。
- 2正 誤 正 誤:cを正、dを誤としています。毛嚢炎の原因は黄色ブドウ球菌などの化膿菌でアクネ菌ではないのでcは誤りで、油分の多い化粧品を避け水性成分主体のものを選ぶというdは正しい記述です。
- 4誤 誤 正 正:aを誤、cを正としています。バシトラシンは細菌の細胞壁合成を妨げる成分でaは正しく、毛嚢炎の原因菌をアクネ菌としたcは誤りです。
- 5誤 正 誤 誤:a・dを誤、bを正としていて、c以外がすべて逆です。バシトラシンの作用を述べたaと、水性成分主体の化粧品を勧めるdが正しく、bは阻害の対象を取り違えています。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問45(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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